無数ノ命
歩けば埃が舞い上がる
中は薄暗く行き場のないガラクタ達が歓迎してくれる
そんな廃倉庫で蟻塚と深江は対峙していた
蟻塚「言っておくが、俺はあの三人の中で最も残忍だ・・・」
深江はその言葉に汗を拭いきれずにいる
蟻塚「・・・が、まぁそんなに張り詰めるなよ、手加減はするからな」
蟻塚はそう言うと一歩踏み出す
『コ・ワ・セ』
深江「⁉︎」
気づけば深江は吹き飛ばされていた
衝撃で埃が舞い、視界が悪くなる
蟻塚「おいおい、手加減するとは言ったが不意打ちをしないとは言ってねぇぞ?」
埃の中から声が聞こえる
その声は残忍で無機質であった
深江(手加減してこれ程の威力か、どうする・・・‼︎)
深江「・・・ヌルいな、こんなんじゃかさぶたも出来ねぇよ」
深江(とりあえず能力を使うだけ使わせて疲労した所を叩く‼︎)
蟻塚はすぐさま深江の言葉に反応する
蟻塚「あー、そうかい、じゃあ本気でいかせて貰うわ」
蟻塚は髪をかきあげ、目を血走らせる
深江は舞い上がる埃の中からその姿を見つける
深江「がら空きだ‼︎」
ヤシガニの握力で殴りかかる
ゴッ‼︎
深江(手応えあり‼︎)
握りしめた手から伝わる感触からクリーンヒット間違いなしと判断した
蟻塚「説明ありがとう」
しかし、深江の背後から今自分が殴っている男の声が聞こえた
パチ・・・・パキッ・・・グチ・・・
振り向きたくても振り向けない
自分の手がどんどん失われていっているのだから
蟻塚「慢心とはいい度胸だ、本気を出しているのに隙なんて作るわけがないだろう」
そう、深江が殴ったのは蟻塚ではなく、いや、正確には蟻塚なのだが
無数のバーチェルグンタイアリで出来た蟻塚なのであった
深江「ぅ、ぁ、あぁぁぁぁぁぁぁぁぁ‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎」
痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛いイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイ・・・・・
激痛が脳を支配している中、蟻塚の声が耳に入る
蟻塚「痛いか?苦しいか?」
イタイ・・・クルシイ・・・
蟻塚「憎め、恨め、憎悪しろ」
そう言うと蟻塚は深江の髪を鷲掴みにし、地面に叩きつける
深江「グッ、・・・」
『コ○ス』
そう呟くと深江の身体はどんどん変化していく
体から棘や脚などが無数に出てきており、顔はそれらの生物の装甲で隠される
蟻塚「それが、お前の本質・・・か」
蟻塚は額から汗を流し、深江に向かって駆け出す
深江「グ・・・・オオオォォォォォォォォ‼︎‼︎‼︎」
異形は吠える
上下です
更新遅れて申し訳ありません
タイミングが合わず、なかなか筋書きが出来てても文字として起こす事が困難でした。
遅れつつも更新していきますのでこれからもよろしくお願いします。




