異形ノ咆哮
(・・・・なんだ?一体俺は・・・・)
深江は辺りを見渡すが何も無い
暗い
ただひたすらに暗い
深江「ここは・・・痛っ⁉︎」
足に激痛が走る
咄嗟に足元を見ると・・・
深江「・・・ムカデ?」
深江の太もも程の大きさのムカデが足に噛み付いていた・・・
その瞬間、深江は倒れた
その頃
異形「ヴォォォォォォォ‼︎‼︎」
元々深江だった異形は叫び声をあげながら蟻塚に突進する
ドォォン‼︎
蟻塚「あんなデタラメな攻撃、当たる訳がないだろう・・・」
異形はガラクタの山に突っ込んでいくだけである
蟻塚「これは一回眠らせるか」
蟻塚がそう呟くと、蟻の軍勢は異形へと行進する
異形「ヴゥゥゥゥ」
異形の声が聞こえると共に
シュボッ‼︎
蟻塚「そんな⁉︎」
蟻の軍勢は異形の異様に伸びた触手によって消されていく
蟻塚 (これは、俺の手には負えないかもな・・・)
蟻塚は目の前の狂気にまみれた異形を睨みつける
蟻塚「来いよ、化け物」
砂埃が付いた眼鏡を外しながら蟻塚は蟻の軍勢を操る
深江「そういえば、俺は蟻塚さんと戦っていた筈だが・・・」
倒れても意識はあるようで、深江はできるだけ新しい記憶を探す
その時
??「何故・・・」
白い小さな光が深江に問いかける
深江「・・・何が?」
深江はその存在を疑問に思うことも無く問い返す
??「何故、殺すの?」
白い光のその言葉で深江は全てを思い出す
深江「俺は、そんなつもりで言ったわけじゃないんだ‼︎」
??「では何故・・・」
白い光が問いかけようとした
その時
ムカデ「・・・良いではないか、自堕落に、自暴自棄に、自分勝手に、自由気ままに生きればいいではないか」
先ほど深江の身動きを奪ったムカデが語りかける
その言葉は甘美で、魅力的で、心が奪われそうになる
深江「そうか・・・・そうだよな」
深江がその言葉を受け入れそうになった時
白い光「駄目よ、目覚めなさい‼︎」
白い光が深江の身体に入る
蟻塚「・・・・もう駄目だ、殺せ」
身体中をズタズタにされた蟻塚はその場に座る
異形「ヴゥゥゥゥ・・・ァァァァァ」
異形は蟻塚の首に無数の棘を押し付ける
蟻塚「・・・・じゃあな」
ズシャ・・・
辺りには血だまりが出来る
流れ出す鮮血
それは異形の仮面から流れ出る
異形「・・・蟻塚さん」
仮面は剝がれ落ち、無数の足は体内に収納されていく
蟻塚「・・・間に合ったか」
蟻塚と深江はそのまま倒れる




