呪ワレタ能力者
翌朝、深江は霧無が作った目玉焼きトーストを齧りながらテレビを見ていた
ニュースキャスターは淡々と報道を消化している
薊野「それにしても、あれだけの事が起こっていながら平和なニュースばかりだね〜」
薊野はブルーベリージュースを飲みながら自室から出てきて飄々とソファーに座る
霧無「あー‼︎薊野先輩‼︎包帯を変えてから座って下さいよ‼︎」
すると霧無は掃除機をかける手を止めてトテトテと薊野へ駆け寄る
薊野「ん?まだ出血してた?」
そう言うと薊野は上着を脱ぐ
すると腹部には血の滲んだ包帯があった
蟻塚「・・・・まだ止まって無いようだな」
蟻塚はインスタントコーヒーを啜りながら答える
灘「薊野さん、消毒も一応するんで横になって貰っても大丈夫ですか?」
そう言うと灘は私物の応急セットからてきぱきと医療用品を取り出して横になった薊野の介抱を始める
薊野「・・・・所で、今日はどうするの?」
薊野は包帯を変えてもらいながら全員に問う
霧無「とりあえず『 帝 』についての情報を集めないとですね〜」
霧無は掃除機をまた手に取りながら答える
蟻塚「俺は別件で用事があるからそっちを優先する・・・」
蟻塚はそう言うと深江を 一瞥し、外へ出て行く
深江 (ついて来いって事か?)
深江はそんな事を考えて元町を見ると
元町「深江、お前も用事があるだろ、行ってこい」
気を利かせて外へ出る様に促す
深江は感謝しながら外へ出て行く
薊野「じゃあ残りのメンバーで調査しに行こうか」
そう言うと薊野は立ち上がりノートパソコンとスマホを部屋に取りに戻って行った
外は曇り空で今にも雨が降りそうだ
蒸し蒸しとした湿気が肌に纏わり付いて気持ち悪い・・・
そんな空から目を下げると
蟻塚「今日お前にはカースと言う能力を身を以て知ってもらうぞ」
『呪われた能力者』
深江は禁忌へ一歩足を踏み入れる




