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スキルハント  作者: 如月上下
25/37

殉職管理者ハ怯エル者ニ嗤ウ


カタカタカタカタ


深江は蟻塚から借りたノートパソコンで調べる


しかしワーストIDでは『帝』や『未知の能力』については何も載っていない


エリートID又はカースIDなら何か見つかるかもしれない


パソコンから目を離し、振り向くが



灘と霧無しかいない



深江「あれ、他のみんなは?」


灘「あんたがパソコンを開くと同時にブルーシートを持って外へ行ったわよ」


灘は霧無と雑誌を見ながら話す



深江「じゃあ、俺も外へ手伝いに行ってくるよ」


深江はパソコンを閉じ、玄関へと向かう



霧無「私も灘さんみたいになりたいです」


灘「え、私みたいに?」


霧無「冷静で大人っぽい女性に私もなりたいです‼︎」


灘「そ、そう?私は霧無ちゃんみたいな可愛い女の子の方がいいと思うけど・・・」



女性2人の世界熱で背中を焦がしながら深江は外へ出る


建物から少し離れた所で元町と薊野、蟻塚がいた


元町「・・・さっき電話があったんだよ」


元町はブルーシートに包まれた遺体を見ながら三人に語る


元町「図書室の網干先生が重要参考人として捕縛されたみたいだ」


深江の胸が騒ぐ


あの物静かな老人が重要参考人・・・


元町「そして、深江、お前に伝言があったみたいだ・・・だがそれはこの遺体と引き換えに置いていくみたいだからギリギリまでここにいよう」



元町は神妙な顔つきで辺りを警戒する



蟻塚「俺もアリを辺りに分散させているが、そんなに早くは・・・・⁉︎」


蟻塚が住居へ駆け出す

と同時に全員が走り出す


薊野「・・・・後でね」


蟻塚「あぁ、後で説明する」


蟻塚が扉を開けるとすぐに全員が雪崩れ込み、部屋中に鍵を掛ける


元町が部屋の明かりを消す


灘「・・・・来たの?」


灘の問いに深江は頷く


元町と2人で窓からブルーシートを伺う


その時


暗闇にマントを着た4人程が忽然として現れた


2人が遺体の確認


もう2人が周辺の見回り



4分程で見回りの2人がふっと消え、遺体を持ち上げた2人がふっと遺体と共に消える



ふぅ・・・・


元町以外の全員がホッとする



薊野「いや〜、なかなか恐ろしい人達だね」


元町「おかしい」


薊野が空気を和まそうとすると元町が神妙な顔つきで窓の外を見る


全員が再び緊迫する


深江「何がだ?」


深江が恐る恐る聞くと元町は全員の方へ向き合う


元町「あいつらは毎回5分ジャストで帰る筈なんだ‼︎」フシューフシュー


その時、元町の背中の窓越しに片目だけの者、ガスマスクを付けた者


2人の殉職警備員が立っていた



フシューフシューフシューフシュー


コンコン


片目だけの者が窓を叩く



片目「ゴ協力カンシャス、今回ハ上司ノ命ニテ見逃ス」


そう言い残すと消えていった。



残るのはいつの間にか部屋側の窓に貼り付けてある手紙だけだった。

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