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スキルハント  作者: 如月上下
13/37

イケナイ遊ビト笑エヤ罪ヨ


殺戮訓練という物騒な名前の訓練をすることになったのだが



深江「・・・・・殺戮訓練って言ってましたけどこれ、普通の訓練ですよね?」


深江の目の前にはドラム缶が数本置いてあった


薊野「おいおい、訓練でいちいち人を使ってたら人類が滅亡しちゃうよ?」


薊野は片手で大きく身振りしながら反論する


深江「まぁ、こっちの方が平和的で好きですけどね」


薊野「よし、じゃあ始めようか、蟻塚君‼︎」


蟻塚「おう」



薊野は蟻塚と立ち位置を交換する


霧無「じゃあいきますよ〜、レディー」


蟻塚「・・・・」


霧無「ゴッ‼︎」


ストップウォッチを押すと同時に蟻塚は片手を地につける


蟻塚「コワセ」


次の瞬間、ドラム缶は砂状になる



薊野「うん、やっぱり早いね(パチパチパチ」


霧無「5秒ジャスト、蟻塚先輩の攻撃速度と射程距離はどんどん良くなってますね」


深江はただただ唖然としていた、深江が知る限りで校内一の攻撃速度を持つ人でも8秒だと言うのに



深江「・・・・凄い・・・」


息を漏らす



蟻塚「これでもまだ俺にとっては遅いほうだぜ?1秒で瞬殺出来るほどにならねぇとな」


蟻塚は信じられない事を言う


深江「1秒?あり得ないですよ、もしそんな速度で攻撃出来ても致命傷なんて与えられるはずがないですよ」



霧無「じゃあ、見る?」


ふと横を見ると霧無が不機嫌そうな顔でこちらを見ながらそんな事を言う



深江「一応は、気になるかな」


霧無「ふーん、じゃあ薊野先輩、お願いします」


霧無は薊野に何かを持ってこさせてるようだ


薊野「はーい、ちょっと待っててね〜」


暫くすると


薊野「これでいいかい?」


薊野は何かを引きずりながらこちらへ来る


深江「そ、それは人⁉︎」


薊野「犯罪者だけどね、一昨日僕らに向けて発砲してきたから取り押さえておいたんだ」


男「へへへへ、俺は、俺は、楽しいな」


男は支離滅裂な言葉を繰り返している



薊野「最初はまともだったんだけどね、霧無ちゃんの逆鱗に触れてこうなっちゃったんだよね〜」


薊野は笑いながらそんな事をさらっと言う


霧無「先輩、説明はいいので早く始めましょう」


薊野「あぁ、ごめんよ」



薊野は男を霧無から500m程離れた地点に置く



薊野「あそこで大丈夫かーい⁉︎」


薊野はこちらに戻りながら聞く


霧無「ありがとうございます‼︎大丈夫ですよ‼︎」


霧無は笑顔で応え、身構える


蟻塚「よし、じゃあ始めるか、レディー」


霧無の体から黒い煙が発せられる



蟻塚「ゴッ‼︎」


シュヴ


黒い煙が消えたと思えば、ターゲットの男は黒煙に包まれて横たわっていた


深江「・・・・なんだ、このスピードは」


深江は薊野と共に男に駆け寄りながら呟く


薊野「恐らくね、霧無ちゃんは僕らの中で一番強いよ」


深江は確信した、今の自分ではこの3人の足下にも及ばないと


深江「でしょうね・・・この威力は」


男は息絶えていた


薊野「全く以て恐ろしい子だよ、蟻塚君‼︎お願い‼︎」


薊野は叫ぶ


蟻塚「わかった、そこをどいてろよ‼︎」


蟻塚は片手をこちらに向けて立っている



次の瞬間


男は砂状になっていた



深江「スキルコンビネーションか、でもこれはレベルが違う」


薊野「喜んで貰えた様でなによりだよ」


喜んでいる?何を言っているんだ、そんな事を思いながら手短にあった鉄板を見ると


深江「⁉︎」


薊野「いい顔だよ」


笑顔になりきれない歪んだ笑みがそこにはあった



深江「ち、違う、俺は・・・」



ピコーン ピコーン ピコーン


その時深江の携帯が鳴る


【発信者 灘 】


ピッ


深江「もしもし」


灘『あ、深江君⁉︎大変なのよ‼︎』


灘は泣きそうな声で応答する


深江「どうしたんだよ⁉︎」


灘『芦屋さんがね、芦屋さんが、私のせいよ‼︎‼︎』


深江「落ち着け‼︎雪鳴に何があったんだ⁉︎」


灘『う、う、(無理するな‼︎、変われ‼︎)』


恐らく隣にいたのだろう、元町の声がした


元町『なぁ深江、落ち着いて聞いてくれ』


深江は耳をすませる



元町『芦屋さんが連れ去られた』


ドクンッ


元町『犯人はワーストNo.4 伊丹だ』


深江「伊丹、だって?」


元町『そうだ、そして彼らは今、廃墟群にいる‼︎』


俺達もすぐに向かうと言う声を置き去りに電話を切り、深江は駆け出していた



薊野「どうしたんだい⁉︎」


薊野は深江の急変に驚いた様で


蟻塚「何かあったのか⁉︎」


蟻塚は心配した様子で


霧無「出来ることがあれば手伝いますよ‼︎」


頼もしい限りだ、そう思い一度足を止める




深江「力を貸して下さい」



三人「「「勿論‼︎」」」

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