回想学校現在廃墟ナリ
深江に電話がかかる30分前
保健室
灘「芦屋さん、もう大丈夫なの?」
灘はベッドに腰掛ける少女に問いかける
雪鳴「うん、なんとか大丈夫だよ、ありがとう」
雪鳴は笑顔で答えながら腕をパタパタする
元町「グゴー、うぅぅぅん‼︎」
ビクッ
元町のいびきに驚く雪鳴、深江から人見知りとは聞いていたが自分とはすんなり仲良くなれた事に驚きと喜びが顔に出てる灘だった
雪鳴「この人のいびき、怖いですね」
雪鳴はまじまじと元町の寝顔を見ていた
灘「夜行性の人は、大抵昼に寝るからあまり物音を立てないようにするもんなのにね」
灘の言葉に興味を持ったのか雪鳴は灘にずいっと近寄る
灘「ど、どうしたの?」
雪鳴「灘さんはスキルに凄く詳しいですね‼︎もっと教えて欲しいです‼︎」
雪鳴は純粋な顔で灘に懇願する
灘「えーと、まぁ、いいけど」
そんな事を言いつつも灘は内心嬉しかった
灘「貴女みたいに真面目は人なら喜んで」
雪鳴と灘、お互いに笑い合う
伊丹「ほぉ?ならば僕にも教えて頂けますかね?」
気付くと窓のサッシに黒いスーツに迷彩のコートを着た男が立っていた
伊丹「まぁ、今回の目的はまた違うんだがね」
灘「あ、あんたは一体何者⁉︎」
伊丹「おお、これは失礼、僕はワーストNo.4の伊丹と言う者だ、いやはや、深江君を探していたらまさかこんなに美しい女性達に出会えるとはまさに (出て行って‼︎)」
伊丹の言葉を切るように灘は叫ぶ、その叫び声で元町は飛び起きた
元町「え?どうしたの、って、え⁉︎誰だあんたは⁉︎」
伊丹「クッ、これは面倒ですね、良いでしょう、ならば」
その瞬間男は雪鳴に近寄ると
灘「あんた、何をし・・・・⁉︎」
灘は糸を出そうとしたが止めた、足下には無数のゴキブリがいたからだ
伊丹「そう、骨になりたくなければ君たちはじっとしていてくれたまえ」
そう言うと伊丹は雪鳴を気絶させ、抱えたまま外へ飛び出す
伊丹「深江君には廃墟群にいると伝えてくれたまえ‼︎君たちはお好きに‼︎」
気付くとゴキブリはいなくなっていた、灘と元町は急いで深江に電話をかける
バンッ
廃墟のドアを蹴破る深江と蟻塚
深江「クソッ、駄目だ」
深江はあまりの不安に髪をかき乱し出す
蟻塚「まだ当てはある、地道に探すぞ」
そんな深江を元気付けるかの様に蟻塚は深江の背中を軽く叩く
深江「・・・・それもそうですね、ありがとうございます」
蟻塚「いいよ、礼は友達が見つかってから言ってくれよ」
そんな受け答えをしながら別の廃墟へと向かう途中、薊野と霧無に出会う
蟻塚「どうだった?何かあったか?」
薊野「なんにも見つからないよ、これは結構奥の方に行かないとね」
薊野は息を切らしながら答える
霧無「蟻塚先輩のシロアリの方はどうですか?」
現在、蟻塚はスキルを使用しており、一帯のシロアリ全てを操っている状態である
蟻塚「一応ここいら一帯を這わせてあるが、俺は少し休憩するよ、また何かあったら連絡する」
やはり、スキルを使い続けながら走り回るのはかなり体力と集中力を消耗するものだ
薊野「分かった、でもどうしよう、深江君は一人でも大丈夫かい?」
この危険地帯で分散するのは得策ではないが、致し方ない
深江「ええ、なんとか大丈夫ですよ」
(おーい‼︎、深江‼︎)
そんな事を言ってるうちに応援が来たようだ
元町「ふぅ、やっと合流できたな‼︎」
元町は制服にヘルメットと校内の購買で購入出来る臨時戦闘補助セット (合成皮グローブ、閃光弾×3、簡易ピストル、強化ゴム製専用弾×20、ダガーナイフ、まきびし×5、ガスマスク×2)を持参してきていた
灘「遅くなってごめんね、元町君が購買に寄ってて遅くなっちゃったのよ」
灘は制服に防弾作業エプロンと保険委員に支給される戦場救命セット(包帯×2、ビニール手袋×50枚、消毒剤×3種、栄養剤×3、絆創膏×1箱、AED、防塵マスク×5、簡易杖、簡易治療用ビニールテント)を背負いながら駆け寄る
深江「凄く念入りだな」
深江もまさかここまでしてくれるとは思っていなかったので驚いていた
灘「念には念を入れないとね、ましてや相手がワーストの上位ランカーなら当たり前よ」
元町「俺は伊丹とか言うやつの仲間がもし来たときの為の防衛戦要員だよ」
灘「で、そちらの人達は?」
深江「あぁ、心強い味方だよ」
薊野「照れるな〜、僕は薊野、よろしくね」
薊野はウインクしながら挨拶をする
霧無「ここまでウインクが似合わないとは・・・あ、私は霧無っていいます、よろしくお願いします‼︎」
霧無は薊野にツッコミを入れながら挨拶を済ませる
蟻塚「こんな状態で挨拶するが、俺は蟻塚、よろしくな」
蟻塚は目を閉じて神経を集中させてスキルを使っている
灘「よろしくお願いします、私は灘、臨時の救護班です」
元町「よろしく‼︎俺は元町、主な戦術は防衛戦です‼︎」
とうとう6人が揃い踏み
いざ、伊丹の元へ




