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後輩と信号機
「先輩!信号変わりそうですね」
『急ごうか』
「待ってください!」
『ぐえっ』
「まったく、危なっかしいですね」
『わ…… わか……』
「そんなに急がなくても大丈夫ですよ」
『分かったから襟元から手を離してくれ……』
「あ、はい」
『はぁー…… でも、走れば間に合ったのに』
「わかってないですねえ」
『なにがだよ』
「点滅してる信号に向かうのは危険ですよ」
『まあそうかもだけど』
「何事も、人生も……」
『格言っぽくしちゃった!』
「人生〜、ってつくと格言っぽくなりますよね」
『うーん』
「人生とは一本のろうそくである」
『どこかで聞いたことある』
「人生とは一冊の本である」
『それも聞いたことある』
「人生とはスカートめくりである」
『それはちょっと特殊な人!』
「スカートをめくって初めて中身が分かるように、腰を据えて物事を覗かないと本質は分からないのです」
『ちょっと納得しちゃう自分を否めない』




