表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
telracStream  作者: 筬群万旗
夢の底に届く光
60/77

紡真名

 とりあえず相槌を打ってから、窓をたたく音に紛れて、風音はこっそりと溜息をついた。千波も肩の力が抜けて、心なしか血色がよくなったように見えるが、結局真相は薄闇に溶け込んでしまったままだ。言の葉の切れはしを求めて、風音の目がさまよう。

「“紡真名”というのは?」

 沈黙を破ったのは、激の方だった。

「ああ、ごめんなさい。“紡真名”というのは、私たちが普段竜ナーガと呼んでいるものです。海の民の間では、こちらの名前の方がよく使われるので……」

「“明真名”と“紡真名”か・・・確かに、硝子でできた竜に見えなくもないが・・・とりあえずは、水の天蓋を監視するしかないな。」

 今度はゆっくりと立ち上がり、激は深々と頭を下げた。一瞬考えてから、風音も激に倣う。

「風幡さん、貴重なお話しを聞かせて頂き、感謝します。」

 千波もあわてて立ち上がり、お辞儀を返す。

「いえいえ、こちらこそ、大した用もないのにお時間を割いて頂いてしまって……お仕事に差し支えがあってはいけませんから、今日はもうお休みください。」

 ドアの手前で振り返った風音に、千波が軽く微笑みかける。風音はぎこちなく頷き、部屋を後にした。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ