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telracStream  作者: 筬群万旗
水鏡の彼岸
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友軍

 船と合流しなくてはならない――ゆったりと左折した亜邦を、弾幕が出迎えた。増援だ。前回の奇襲の時と同じく連絡が入っていたらしい。少しずつ小さくなった網は、見事に獲物をとらえていた。上空に逃げた亜邦を、いくつもの射線が追いまわす。とうとう一発の光弾が、亜邦の羽をかすめた。風音が覚悟を決めたその時、背後で硝子の砕ける音がした。

『悪い、遅れたな』

 宿合と深雪の参戦に、緻密な包囲が引き裂かれた。浮足立った敵は、次々氷漬けにされてゆく。編隊を立て直した頃には、半数まで減っていた。隙を見計らって亜那も高度を上げ反撃に転じる。

 ところが、息まく風音に出番は回ってこなかった。これからというところで、敵がすごすごと下がってしまったのだ。

『水の富良樹かな。地元の守備隊が、本体と交戦してるみたいだ』

『任せてしまってよいのですか』

『風音』

『船団の護衛に戻ります』

 宿合が返す前に、亜邦は切り返してしまっていた。遠ざかる影を、一言で讃える。

『しっかりしてら』


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