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あとがき

 ある日、夢を見ました。 


 吉沢亮がヤクザの親分になっていて、子分たちを引き連れて鬼ごっこのように私を追いかけてくるのです。恐ろしくて必死に逃げました。でも、鬼ごっこが終わると、子分のいないところで吉沢亮が泣きながら私に誠心誠意謝ってくる。 


 この物語はそんなわけのわからない夢から始まりました。

 追われる者と、追いかける者。立場は違っても、それぞれに事情がある。

 もし何かのきっかけで惹かれあったらどうなるのだろう。 

 そこからルナとノックスが生まれ、光の世界と闇の世界が築かれました。 


 図らずもファンタジー設定になってしまいましたが、私が今まで生きてきた中で感じた現代社会の歪みや、理不尽さ、愛、欲望、人間の弱さなどを反映させたいなと思いながら書きました。 


 この物語には、さまざまなテーマを詰め込みましたが、

 私がいちばん伝えたかったのは、「他人の痛みに寄り添うこと」です。 

 ルナは、自分自身が深い痛みを経験しているからこそ、闇の病で死んでいく影人達の苦しみに気づき、治療を通じて助けようとします。

  一方、ノックスは当初、痛みに無自覚で搾取する側にいました。でも、ルナと出会い、彼女の過去や想いに触れることで、「人の痛みに気づくこと」「寄り添うこと」を学び、制度を変えていきます。

 その姿は、「寄り添うことで、誰かを救うことができる」という、この物語でも大切にしたかったメッセージのひとつです。



 話は変わりますが、私が20代前半の時、人生のどん底にいました。出口のない暗闇を彷徨うような日々でした。

 そんな絶望から私を救ってくれたのがプラネタリウムでした。 

 広大な宇宙や、悠久の時を経て輝く星々に思いを馳せると、自分の悩みなど取るに足らない、些細なことなのではと前向きな気持ちにしてくれました。

 それ以来、星や天体が大好きなのです。 

 この物語の世界観も、天体からたくさんのインスピレーションを受けながら作りました。キャラクターの名前も、アンバー以外は全て、ギリシャ神話や星座、星の名前から決めています。


 本当はこの物語を漫画で描きたかったのですが、画力が追いつかず、泣く泣く小説にしました。

 でも文章なら、言葉遊びをしながら自分の思いをすべて込められる気がして、結果的には良かったのかなと思っています。

 ちなみにルナが漫画好き設定なのは、私が漫画大好きだからです。漫画は言語や文化、国境を越えて楽しめるものだと思っています。


 長くなりましたが、最後まで読んでくださりありがとうございました。

 書き終えていたにも関わらず、途中で半年間放置してしまったのが心残りです。

 また、小説を書くのはこれが初めてなので、全体的に拙い部分が多々あるかと思います。

 それでも、彼らが、あなたの心のどこかで生き続けてくれたら嬉しいです。


 そして、もしまた新しい物語が生まれたら、そのときもぜひお付き合いください。


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