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40.今日から四人で朝ごはん

40.今日から四人で朝ごはん


一階に下りたヤモをマオとマクリール夫妻、朝食の良い香りが出迎えた。

テーブルには、ふかふかのライ麦パン。ぷっくりとつややかなウコッコ玉子のオムレツ。


ハーブの香りをまとった香ばしい赤身肉のソテーと彩り豊かなサラダ。

見るからにぷるぷるとしたミルティアプリンが並んでいる。

「ヤモ、飲み物はアイスティーかホットティー、どっちがいいかしら?」

「ありがとう、アイスティーで頼む」

「アイスティーね!マオちゃんはミルティアジュースにする?葉りんごジュースもあるわよ」

「マオ、ミルティアジュースにします!」

「ミルティアジュースね!今、用意するわ」

ヤモにはアイスティー、マオにはミルティアジュースが用意された。

マクリール夫妻はレモン水だ。

飲み物もテーブルに並び、みんなが席に着き朝食の準備が万端に整った。


「それじゃ、いただきます!」

手を合わせたコンラッドに倣い、皆で手を合わせて食事をスタートさせる。

ヤモはアイスティーで、マオはミルティアジュースで喉を潤してからオムレツを口に運んだ。


とろとろとした半熟オムレツはバターの風味と塩気が効いていて、あっという間に口いっぱいに濃厚な味が広がっていく。


「ヤモおねえちゃん、オムレツおいしいですね!」

両頬に手を当てて、マオは双眸をキラキラさせながらヤモを見上げる。

「ああ、おいしいな。マオ、よく噛んでいっぱい食べるんだぞ」

「はい!ヤモおねえちゃん」

頷いたマオは、はむっとライ麦パンを口に運んだ。

それにしても、オムレツは絶品だ。

生でも食べられるウコッコの玉子をこんなにも美味なオムレツに変えてしまうとは、さすがコンラッドである。


ウコッコの玉子は、魔獣・ウコッコが産み落とす玉子のことだ。一個の玉子でオムレツが四人分作れる大きさをしている。

両足の先に強靭な爪を持つ好戦的な魔獣であるが、産み落とす玉子は料理人や一般家庭にとっては大変馴染み深い食材だ。


次に、このカウタウルスの赤身肉ハーブマリネソテー。肉にしみているハーブソルトが噛むたびに味わいを引き出してくれる。

筋もなく噛み切りやすい肉質は、味わい深さとともに、ほどけるような柔らかさだ。

瑞々しいサラダは、グリーンリーフに赤と黄色のミニトマト、ブロッコリーとカリフラワーで鮮やかに彩られている。


ジーナお手製のかぼすドレッシングもさっぱりしており、野菜と合わさるといくらでも食べられてしまう。

朝から贅沢なごちそうだらけで、食欲が増進したヤモもマオも夢中になって舌鼓をうっていた。


食べているだけで元気がわいてくるおいしさだ。


マクリール夫妻はというと、もりもりとおいしく食べ進めるヤモとマオを嬉しそうに見守っていたのだった。

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