4.とっておきの隠し味
4.とっておきの隠し味
「さすがヤモだ!ソースの違いを分かってくれると思ったぜ」
「ソースにね、隠し味を使ってみたのよ」
「隠し味…」
美味の秘訣は隠し味か。考えながら、ヤモはバーガーに再びかぶりつく。じっくりソースに集中すると、ピンときた。
「ショウユとジンジャーか?」
「当たりだ!ショウユの塩味で酸味をまろやかにしてジンジャーで刺激をつけてみたんだよ」
「うまい。いくらでも食べれそうだ」
隠し味によって刺激された食欲が勢いをつけ、ヤモはペロリとバーガーを平らげると、最後にアイスティーを飲み干した。
こってりとさっぱりをいいとこ取りしたバーガーの後に飲むアイスティーも、また最高だ。
「ごちそうさま、うまかったよ。コンラッド、ジーナ、ありがとうな」
「こちらこそありがとな!ジーナ、さっそく新メニュー追加だ!明日から売り出すぞ!」
「お品書きに追加しとくわね!」
「いいのか?私の素人意見だぞ」
「なに言ってんだ、ヤモ。うちの人気メニューは全部お前がうまいって言ってくれた料理ばかりじゃねぇか!」
豪快に笑いながら、コンラッドは壁に掲げられたメニューを親指で示す。
「そうだったか…?」
ヤモは自分の味覚に自信があるわけではない。人気メニューになったのはコンラッドとジーナの料理の腕が良いからではないだろうか。
「俺とジーナにとっては、ヤモのうまいが世界で一番信用できんだ。な、ジーナ」
「そうそう!どんな美食家もヤモの味覚には敵わないわよ」




