26.無償の愛情
26.無償の愛情
「誰一人、マオのことを迷惑だなんて考えているやつはいないぞ。私も、コンラッドもジーナもフレデリカにリーシャ、リィンたちもマオの助けになりたいんだよ。お返しなんて考えなくてもいい」
ヤモはマオの頭を優しくポンポンしてから手を離し、軽やかに微笑んだ。
「荒事は、全部私に任せておけ。そのために私がいるんだ。だから、安心しろ」
「ヤモおねえちゃん…」
「マオちゃん?」
ジーナがマオの小さな手を両手でそっと包む。柔らかに微笑みマオの視線に自分の視線を合わせる。ジーナの隣にはコンラッドも並んでいた。
「さっきはおばちゃんの言い方がマオちゃんを不安にさせてしまったわね、ごめんなさい」
「ちがいます!ジーナおばちゃんはわるくないです、マオがまちがえたんです!」
「ありがとう、マオちゃん。大丈夫、大丈夫よ」
慌てた様子で首を振るマオを落ち着かせて、ジーナは続ける。
「おばちゃんがマオちゃんのお金を受け取れないのはね、このお金はマオちゃんのおばあさまと村のみなさんが、マオちゃんの幸せを願って渡したお金だからなの」
「俺たちはな、そのお金はマオちゃん自身のために使ってほしいと思ってるんだ」
「マオじしんのためですか…?」
マオは困惑したように尻尾をゆらゆらと揺らした。若干、?マークのような形になっている。
自身のために金を使うというのがピンときていないようだ。その様子からは、マオの無欲さが如実に伝わってきた。




