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20.今後のこと

20.今後のこと


「さて…どうするかな」

旅立つリィンたちに手を振るマオを見やり、ヤモは悩んだ。


マオの指導教育と護衛の依頼を受けるまでは良い。しかし、次に解決しなければならないことがある。

マオが住む家のことだ。昨日はギルドに宿泊出来たから良いとしても、ずっと宿泊し続けるわけにはいかないだろう。


ヤモの知っている冒険者の面々は、マオの事情を知れば理解してくれる気の良い者たちばかりだ。

だが、中にはマオを特別扱いすることに不満を持つ者たちも出てくる可能性がある。


口さがない噂や陰口を吹聴されるかもしれない。それは避けたい事態だ。

護衛をするからにはマオを一人で暮らさせることは出来ない。


「ヤモ、マオの住まいのことなんだが」

フレデリカもヤモと同じことを考えていたようだ。

「そうだな、少し考えてみる。今日は、とりあえずかまどに泊まらせよう」

幸い、これといった趣味もなく散財もしないヤモには十分な蓄えがある。


それを使えば、こぢんまりとした家を一軒借りるなり買うなりが可能だ。拠点があれば、指導教育はもちろんマオを守ることができる。


亡きソフィとソフィに代わってマオを守ってきたコルト村の村人達のためにも、ヤモにはマオの安全な暮らしを確保する義務があるのだ。

「ヤモおねえちゃん?」

黙りこくっているヤモを見上げ、マオが案じるように首を傾げた。オッドアイの双眸が不安そうに揺れる。


よし、とヤモは決心を固めた。何はともあれ、まずはマクリール夫妻に相談だ。

「マオ、私たちも行こうか」

「はい!おしごとですね!」

マオは、はっとした表情になり丸い手に意気込みをこめる。

期待を裏切るようで申し訳ない気もするが、ヤモは首を振って笑った。

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