↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
17/158

17.期間限定のバディ結成

17.期間限定のバディ結成


「マオ、ソフィおばあちゃんみたいなりっぱなリエゾンさんになったら、もうひとつかなえたいことがあるんです」

「もう一つ、叶えたいこと?」

「はい!マオ、リエゾンさんになってパパとママをさがしたいんです。パパとママに、マオはげんきにおおきくなったよってつたえたいんです」

マオは希望に満ちた眼差しでヤモを真っ直ぐに見上げて言った。一片の迷いも不安もない。


あるのは確固たる決意と揺るがない意志。


正直、マオの幼さや危機管理能力に乏しいのは否めない。しかも、魔力もなく戦えない。だが、マオにはそれを補って余りある信念がある。


そもそも、物事を成し遂げるには知力、体力、運が必要なのは勿論だが、最も必要なのは折れない心。決意、意志、信念だ。成し遂げるための根幹ともいえるだろう。


そのうちの一つでも欠けてしまえば、前に進むことも成就することも不可能だ。

ヤモの胸に熱い感覚が、じわりと広がる。まるで、暗闇に眩い灯火がもたらされたような感覚だ。


我ながら単純だと思うがマオの願いを叶える助けになりたい、そう思った。

ヤモの隣で、フレデリカが微かに笑うのが分かる。

「ヤモ。今回の依頼、受けてくれるかな?」


答えはもう決まっている。ヤモは一拍置いてから、頷いた。

「分かった。今回の依頼、受けよう」

リィンたちとリーシャが顔を見合わせて安堵と喜びの笑みを浮かべた。


「ヤモおねえちゃん、マオのおししょうになってくれるんですか?」

マオはまん丸な双眸を一際丸くした。尻尾はピンっと真っ直ぐに伸びている。


「お師匠じゃない、相棒だ」

「あいぼう?」

「一緒に仕事をする仲間という意味だよ」

ヤモが教えると、マオの顔に輝かんばかりに笑顔が広がる。

「マオ、がんばります!ヤモおねえちゃん、よろしくおねがいします!」

「こちらこそ、よろしくな。マオ」

ヤモが手を差し出すとマオは嬉しそうに自分の白い手を重ねた。

マオの手は小さく丸い。ヤモはその手を優しく優しく、包みこむように軽く握った。


ぷにっとした感触がヤモの手のひらに伝わる。ケットシーであるマオの手足の裏には肉球と呼ばれるものが付いているからだ。


見ればマオの肉球はぷりぷりとした柔らかいピンク色をしている。

握手を交わしている最中、ぶるっと殺気を感じた。嫌な予感がする。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。