132.オリバーとカタリナの見送り
132.オリバーとカタリナの見送り
キッチン・かまどへと帰るヤモとマオを、カタリナと仕事の合間を縫って駆けつけてくれたオリバーが見送ってくれた。
外観から改めて見ると、レオンハルト邸は土地は広いながらも宰相邸とは思えないほどに素朴で質素な造りをしてた。
広やかな庭には丁寧に手入れされた豊かな野菜を実らせた家庭菜園と花々が咲き誇っている。
園芸と野菜栽培はカタリナの趣味だそうだ。
滞在中にヤモはリハビリのために庭で散歩をさせてもらい、マオはカタリナと一緒に野菜と花の手入れを楽しませてもらった。
驚いたことに、レオンハルト邸には精鋭の護衛はいるがメイドがいない。
家族で話し合い、分担・協力をして切り盛りしていると教えられた時はヤモは仰天したものだ。
ヤモとマオはオリバーとカタリナに頭を下げてお礼と別れを伝える。
「宰相閣下、カタリナ様。お世話になりました。御恩は必ずお返しいたします」
「オリバーおじちゃん、カタリナおばちゃん。ありがとうございました!」
「ヤモさん、マオちゃん、元気でね!いつでも遊びに来てちょうだい、絶対よ!」
「近いうちにリヒトとリィンも交えてお食事会をいたしましょう!ぜひ、いらしてください!」
見送るカタリナとオリバーは名残惜しそうにヤモとマオを抱きしめていく。
オリバーの言うリヒトとはリィンの兄である。
宰相補佐官を務めており、今は国中のみならず各国を飛び回っているとのことだ。
またの再会と食事会の約束を交わし、ヤモとマオは手を振るオリバーとカタリナに見送られながらレオンハルト邸を後にしたのだった。




