父親
そう。僕は帰らなくちゃいけない。僕を【否定】してくるあの家に
僕は玄関の前に5分ほど佇んだ。足取りが重い。でも、いかなきゃ・・・・
ガチャ
僕「ただいまー」
兄貴「お前なに未読無視してんだよ」
既読無視?なんのことだ
と僕はポケットに入れてあったスマホを見る
兄貴『プレスリのケーブルどこやった?』
スマホの画面にはこう書かれてあった
僕はみさきちゃんに夢中になっていて全然気づかなかった・
兄貴「お前人が嫌がることすんなよ」
僕「・・・・・・・・」
僕はそんなつもりじゃなかった・・・・ただみさきちゃんと楽しくしてただけだ・・・なのになんでそんなことを言われなきゃならない・・・・
言ってやる・・・・今日こそ言ってやるぞ
そこで姉貴が乱入してきた
姉貴「お前ほんとに性格悪いよね」
僕「・・・・・・」
もう、どうでもよくなった
この家族に期待するだけ無駄だ。この家族に話が通じるやつは一人もいない。母さんだって俺のことを【否定】してきたんだ・・・・父さんも昔の悪行から思うに一緒になって僕を【否定】してくるに決まってる。もう、何も期待しない
ー夜ー
姉貴「ねえパパ芳樹がタイムラインにこんな投稿してたんだよ~」
父「えっ?別にいいじゃん」
僕は2階にいてゲームをやっていた。下から話し声が聞こえたがどうせ僕を嘲笑ってるに決まってる
でも・・・下の声が大きくなってきたな・・・ちょっと気になる
行ってみるか
兄貴「いやだから俺は芳樹の間違いを正そうと・・・・」
姉貴「そうだよ」
父「お前らは保護者なのか!?なぁ!」
姉貴と兄貴が叱られていた。僕はその様子をドアの隙間からうっすら見ていた。
父「間違いって・・・・あのなぁ、俺から言わせてもらえばな・・・お前らのほうが間違っているからな!?」
父が姉貴と兄貴を叱ってる。なんだこれは
父「おいヒロキ・・・・お前、小学生のころ芳樹になにしてきた?人に言えないこと散々やってきたよなぁ!?」
父が僕のために兄貴を叱ってくれている・・・・
父「あとミライ!お前もだ!自分の頭の悪いのを棚に上げてヒロキと一緒に難しい言葉をなんでもネット用語とかいってたよなぁ!?お前ら小学生からやり直せ!」
僕は笑った。ドアの隙間から。父さんはもしかしたら僕の【理解者】になってくれるかもしれない。
父「あと母さん。お前もだ!お前も頭悪いんだから一緒になって【否定】みたいなことしてんなよ?」
そう。それは僕が一番欲していた言葉
父さんからその言葉が出てくるとは思わなかったけど
だって父さんは昔・・・・・
父「とにかくお前らあとで芳樹に謝れな!?いいな!?」
姉貴&兄貴「・・・・・わかった」
全然わかってなさそうな返事だった
昔の父さんからは考えられない言葉の連続だった。それと同時に父さんなら僕のことを【否定しない】そう思った。
僕は2階にこっそり戻って一人でニヤついていた
僕「父さんなら・・・・僕のことを・・・・愛してくれるかな」




