表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
412/519

411

黒い騎士の魔力が、爆発的に膨れ上がった。

広間の空気が一瞬で重くなる。床に刻まれた魔法陣が赤黒く光り、祭壇の巨大結晶が強く脈動した。

ドクン――!

魔力の波が広がる。

神谷が盾を構えながら叫ぶ。

「来る!」

騎士の剣が振り抜かれた。

巨大な黒い斬撃。

神谷の盾が受け止める。

ドォン!!

衝撃が広間を揺らす。

神谷の足が石床へめり込む。

「……ぐっ!」

その隙に、黒瀬が一つ目の制御点へ突っ込んでいた。

小さな黒結晶。

拳を振りかぶる。

「壊すぞ!」

拳。

直撃。

バキッ――!

結晶が砕けた。

同時に、黒い騎士の魔力がわずかに揺れる。

レオンが笑う。

「効いてる!」

炎を集中させる。

二つ目の制御点へ巨大な火球を叩き込む。

爆発。

結晶がひび割れる。

アシュベルが三つ目へ踏み込む。

剣閃。

斬撃が結晶を斜めに切り裂く。

バキン。

三つ目も破壊された。

その瞬間。

床の魔法陣が暗くなる。

祭壇の結晶の鼓動が弱まった。

黒い騎士の魔力も、一段落ちる。

レオンが笑う。

「よし!」

黒瀬が拳を鳴らす。

「弱体化!」

アシュベルが剣を構える。

「押すぞ」

神谷が盾を上げる。

「今が好機」

リーメイが魔術を展開する。

「強化!」

青い光が四人を包む。

身体能力が一段上がる。

四人が同時に騎士へ突っ込む。

黒瀬の拳。

レオンの炎。

アシュベルの斬撃。

神谷の盾打ち。

連続攻撃。

騎士の鎧が削れていく。

だが――

騎士は笑っていた。

「……なるほど」

剣を構える。

「供給を断ったか」

魔力は確かに落ちている。

だが。

騎士の気配はまだ強い。

レオンが眉を上げる。

「まだ余裕か」

騎士が言う。

「結晶は補助に過ぎない」

剣を振り上げる。

「私自身も――」

魔力が再び膨れ上がる。

「番人だ」

次の瞬間。

騎士が地面を蹴った。

今までより速い。

一瞬でアシュベルの前へ。

剣が振り下ろされる。

アシュベルが受ける。

ガンッ!!

衝撃。

アシュベルの体が数メートル吹き飛ぶ。

黒瀬が横から拳を振るう。

騎士が肘で弾く。

レオンの炎が直撃する。

騎士がそのまま炎を突っ切る。

神谷の盾へ斬撃。

ドォン!!

神谷が押し戻される。

リーメイが息を呑む。

「……強い」

黒瀬が歯を見せて笑う。

「いいじゃん」

拳を構える。

「まだ終わってねぇ」

悠真は壁際で見ていた。

ゼロシンクの奥で。

騎士の動き。

魔力の流れ。

そして――

祭壇の結晶。

悠真が小さく呟く。

「……違う」

騎士だけではない。

結晶の奥。

さらに深い魔力の“何か”が眠っている。

悠真の目がわずかに細くなる。

その瞬間。

黒い騎士が大きく剣を構えた。

「そろそろ」

魔力が刃へ集中する。

「終わらせよう」

広間の空気が震える。

レオンが笑う。

「来たな」

黒瀬が拳を鳴らす。

「ボスの必殺技」

神谷が盾を構える。

アシュベルが剣を握り直す。

リーメイが魔法陣を展開する。

そして。

悠真が、ゆっくり一歩前へ出た。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ