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第五話「深夜二時のテンションでしたの、おほほほほ」

コンピュータ、サーバ・クライアントシステム、イーサネット、この世界では全部がオーパーツである。それを趣味で作って「魔道具」と言い張って国家レベルで運用していた。

一部の運用担当者はハルカ嬢からある程度のメンテナンスについて聞かされていた。

というか分厚い運用マニュアルを渡されていた。

…当然、誰も読んでいるわけがなかった。

分厚くて読む気が起きないからヨシ!


DNSサーバ。

どこかにゾーンのバックアップは取られていないか…。

アカリ嬢がマニュアルを必死に読み込むが、あくまで運用マニュアルなので、仕様は細かくは書いてなかった。

「壊れたのはゾーンが置いてあるストレージですわ、ハルカ嬢ならどこかにバックアップをとっているはず…。」


真夜中になってアカリ嬢が見つけたのはマニュアルに記載されていた『午前二時にバックアップを取る』だった。

「午前二時…ちょうど今も午前二時ですわね…。

あぁ、cronですのね…。」

そう言ってアカリ嬢はcrontabを確認する。

バックアップ先も同じストレージだった…。

詰んだ。


viで開いたcronにコメント行があった。


『/* 深夜二時のテンションで適当にバックアップ取る運用にして、数ヶ月経ったら容量と転送時間とSLAの都合でバックアップ先変更が面倒になってしまいましたわ、おほほほほ */』

「おほほほほ、じゃねぇぇぇぇぇ、ですわ!

あら、私まで深夜二時のテンションになってしまいましたの…。

肩が凝って頭が痛いですわね…。葛根湯、効くかしら…。」


NTPサーバ。

Stratum 0はどこなのかと思ったら、まさかの王宮地下のサーバルームに、『オリハルコン化合魔石の魔力子が魔力核を回る周期から時間を正確に刻む魔道具』があるとマニュアルに書いてあった。


おかしい、絶対趣味で作るモノではない。


「うーん、頭が痛いですわ…。」

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