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第二十三話「魔改造ですのよ、おほほほほ」

この星の裏にあるという大陸。

大陸にはこれと言って名前がないらしい。

言われてみれば、アプリシアとクラウディアのあるこの大陸にも名前がなかった。

名前がないと不便なので裏側の大陸を「かなたの大陸」と仮称することになった。

こちらの大陸は「こなたの大陸」になるかと思いきや、多数決で「おほほほほ大陸」になってしまった。

どうしてこうなったのかしら、おほほほほ?


交渉に海を超えてきたのは、アジャイリア国の船団で、隣国のそこそこの国力があるウォーターフォーリア国が、今まさにナールハヤ大帝国にじわじわと削られつつある状況に危機感を感じていたという。

元々ナールハヤは遊牧騎馬民族で、都市への略奪は毎年どこかで起きていたらしい。

定住都市を定期的に襲わないと生活が維持できないので、この手の略奪は遊牧騎馬民族側も好きでやっているわけではないはずである。

しかし、20年ほど前、首領が代替わりしてから急に攻撃的になり、いつしか周辺国が文字通り消えてしまったという。


「嘘を言っている可能性は?」

「切羽詰まっていなければ未知の海域に助けを求めに来ないと思いますな…胃が痛い」

「そうですわね…」

ヨシチェック、アカリ、ガスターはアジャイリアに同情を示した。

しかしハルカは違った。

「食料が乏しい中、奪い合って戦争が起きたとしたら、それは誰が悪いかという問題ではなく、食糧不足が悪いのですわ、おほほほほ」

その一言で全員がハッとなる。


2編成の貨物コンテナを満載した魔道馬車(馬はいない)が港に到着した。

片方はベニー家直営3分麺工場から、もう片方はクラウディアのようかん工場からの荷物を牽引していた。

「かぼすしょうゆ&ゆず塩3分麺ですわ」

麺が魔改造された。

「ライム&レモンようかんですわ」

ようかんが魔改造された

「壊血病対策ですわ、おほほほほ」


クレーンでコンテナが積み込まれていく先は、コンテナ船ではなく、誤発注空母だった。

「あるものは有効活用ですわ、おほほほほ」


「……アレスティングワイヤーがコンテナをアレストしていますわ…」

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