表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

13/36

第十三話「勘違いしないでくださいまし、ちゃんと復讐ですのよ、おほほほほ」

「一体、何なんだあの娘は!」

悪徳領主こと、ヌル・E・ポインター子爵の口から出た言葉。

そこにはもはや怒りなどの感情はなく、わけがわからないという気味の悪さだけであった。


「学校を作りますわ、おほほほほ」

民に教育を施す。

識字率が上がる。

政治経済の知識がつく。

愚民政策が通用しなくなる。

流石王太子の元婚約者、実に立派に民のためになり国益につながる…非常にうざい。

やはりこの小娘、いつか葬ってやろう。


「あと、この地域、わたくしに譲ってくださらないかしら?

ベニー公爵領飛地という扱いで構いませんわ」

…は?

そこは拝領以来先祖代々悩まされてきた不毛の地だぞ??

街一つまるごと、領民も持っていかれるのかと思ったら…何を考えているんだ?

「この土地、植物には厳しいのですが、交通を整備すれば王都からの距離と開発のしやすさ、すごくいいと子供の頃から目をつけておりましたのよ、おほほほほ」

…もしかして…。

ライセンス違約金をふっかけてきたのはただの口実で、元からこれが目的か…?

しかし…。

「お前正気か?

……いや…失礼」

憎たらしいがベニー家の方が爵位が上なので言葉遣いは気をつけねば…。

「いいのか?領主が国に収める税には不毛な土地であろうと面積も考慮される。

その土地は昔から押し付けあってきたような場所だ…。

むしろ手放せるなら有難いが…」

いくら自分の野望を邪魔する小娘といえど、同じ貴族として、普通に心配になる。

「農地としては活用できないだけで、工業都市を作るには喉から手が出るほど欲しいのですわ、おほほほほ」

「…喉から腕が生えたらグロいな」

「あら、そういえばそういう慣用句は存在しませんでしたね、おほほほほ」


…全くもって意味がわからなかった。

しかしその後、譲渡した土地に急ピッチで建物が建っていったのを見て、「本当に欲しかったのか」とヌル・E・ポインター子爵は理解すると同時に、「あいつは何者なんだ?」という訝しさでモヤモヤするのであった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ