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人は痛い思いをしないと学ばないのか  作者: 妖精さん


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31/33

第31話 11/10 自爆系

イェ~イみんな見てる~ヨウツーバーの山本将太だぜ~。


うん勢いでやってみたが死ぬほど恥ずかしい。


世間のヨウツーバーはよくこんなテンション保てるな。これが陽キャってやつか。(違う)


気を取り直して、配信をしていこうと思う。


まずは改めて俺の主張を伝えていくのと、氾濫のメカニズムを説明するか。


阿武さんや合津さんがSNSで告知してくれたおかげで見てくれる人が多いようだ。


アンチばっかりだけどな!


今日は初配信。ダンジョンの一層目からお届けすることになった。ダンジョン内部から電波届くんだ?ってダンジョンコアに聞いたら「なんで届かないと思ったんですか?」とかあきれたような言い方された。お前一層目だと外の時間止まるとか言ってなかったか?「大丈夫だから大丈夫なんですよ?知りませんでしたか?(ドヤァ)」だってさ。ダンジョンは本当に不思議だ。それはそれとして猫ちゃんGO!!


ダンジョンコアの端末にいたずらする猫ちゃんはスルーしておくとして、「転がさないで~!スルーしないで~!」…スルーしておくとして、初回だからまずは自分の主張をきちんと伝えつつ氾濫説明、質疑応答は…ろくなコメント無いだろうから省略かな。これでどのくらい時間かかることやら。1時間で終わりにするか。


「さて、改めまして山本将太です。知人から情報を発信した方が良いといわれて今回から配信していくことになりました。」


:本当に詐欺師来た

:マジか

:どの面下げて出てきてんだこいつ

:面の皮だけはS級

:今更何の用だ

:死ね死ね死ね死ね


おー、なんかコメント欄がすごい勢いで流れてる。動体視力上がっているから読めるけど、八割型暴言だな。質疑応答は無しで決定。


「これって放置していいんですか?まあ匿名だから民度終わってるってのもあると思いますが。」


画面外で苦い顔をしている阿武さんに小声で聞いてみる。


「今のところは放置で構いません。氾濫後に責任を追及しましょう。奥飛騨さん、こう言うの出来ます?画面を保存する…。」


「ああ、魚拓ですね。可能ですよ。片っ端から保存しますね。」


裏でいろいろ動いてくれているようだ。奥飛騨さん政治家なのにそんなことできるんだ。なんか秘書とかにまかせっきりのイメージ。


「気を取り直して、この配信では俺の主張を伝えていきますね。あの燈九とかいうヒステリックおばさんが自分に都合のいいことしか言わないから、真実を伝えていきますのでお付き合いください。」


:初手から名誉棄損なんだがwww

:自爆系ヨウツーバー爆誕w

:でもこいつ手足切り落としても捕まってないんでしょ?

:空間転移とか持ってるやつどう捕まえろと

:もう〇処分でいいでしょ

:ヘッショしろ


コメント欄の治安が行方不明です。あ、奥飛騨さんヘッショってなに?あ、ヘッドショットのこと?狙撃か。雷すら避けることができるのに今更銃弾は当たらんよ。狐ちゃんのオート雷ガードは防げないけど。


「さて、俺の主張としては、『12年前に起きたA級・S級ダンジョン氾濫の消滅は俺が行ったこと』です。俺がテイムモンスターと一緒に行いました。その後今年の2月までダンジョン内部のモンスターの間引きを行っていました。」


:はい嘘乙

:S級ダンジョン消滅はボスモンスターの相打ちだろ

:A級も氾濫範囲が広がりすぎて氾濫を維持できなくなって自然消滅

:証拠ないところを狙って稼ぐ詐欺師さんオッス

:俺が氾濫止めたんだぜーwww


「まあ、信じなくていいよ。最短だとあと3か月しか猶予はないんだ。探索者さん間引き頑張ってね。間引きが多ければ多いほど氾濫までの期間は伸びるから。」


「信じてくれる人がどれだけいるかわからないけど、少しでも信じられると思うなら、A級・S級ダンジョンからは今すぐ離れたほうがいい。いきなり12年前の氾濫範囲にはならないだろうが、放置するならどんどん広がる。もう俺は助けないと決めたからな。」


:助けないと決めたからな キリッ

:おいおいこの国で氾濫なんて起きないってのwww

:12年間氾濫が起きていないのを自分の手柄にするってすごいな

:お前の実力で氾濫防げるなら俺なんか世界中のダンジョン制圧できるわww


匿名だから好き放題言ってくれて。いくら気にしないといっても不愉快だな。まああと3か月、氾濫までの辛抱か。


「まあいいや。気を取り直して、ダンジョン氾濫のメカニズムを説明していく。まずダンジョンには初期配置されたモンスターの数を維持する傾向がある。初期配置モンスターが基準値を下回ればその分のモンスターを生み出す。だがモンスターを生み出す能力、とりあえず生成能力というがこれも無限ではない。モンスター生成能力がモンスターが減る量を下回れば氾濫は起きない。上回れば徐々にモンスターが増えていき最終的に氾濫になる。だから常にモンスターを間引いていかないといけない。」


「そしてダンジョンは深く潜れば潜るほどモンスターは強くなる。その分生成能力も必要になる。仮にダンジョン一階のモンスターが『1』の生成能力を必要とする。ダンジョン10階のモンスターを『10』とすると、ダンジョン10階のモンスターを一匹倒すか、ダンジョン1階のモンスターを10匹倒すことで同じ生成能力を削るになる。」


「ここで問題になるのが、生成能力がどの程度あるかってことだ。さっきの仮の話しでもしも生成能力が『100』あったとする。単純計算でダンジョン10階モンスターなら10匹、一階モンスターなら100匹だ。ここで間引きが一階モンスター90匹で終わると、生成能力が10余る。そうなったときはダンジョンの深い層のモンスターが余分に生成されるんだ。」


:ちょっと何言ってるかわかんねぇ

:生産より消費が多いと氾濫起きないってことじゃね

:そもそもこの話信じられんのかよ

:必死に考えたいいわけでしょ 聞いてあげなよw


「ダンジョンの深い層から過剰にモンスターが生成される。そしてその階に一定以上のモンスターが増えると階をまたいでモンスターが移動する。これが俗に言う『イレギュラー個体』ってやつだ。大半は浅い方の階層に移動するモンスターが多い。」


「そして深い階のモンスターが浅い階に移動することで、浅い階にいたモンスターであふれたやつがさらに浅い階に行く。それが繰り返されて最終的にダンジョンに収まりきらなくなると氾濫になる。氾濫になると広範囲にモンスターを放出、ある程度ダンジョンが空くとまた生成を開始する。この繰り返しで氾濫範囲が拡大していくんだ。」


「だから間引きは量だけではなく質も必要だ。低い階のモンスターを倒し続けても生成能力が多いと、最終的に深い層のモンスターが大量発生してしまう。」


:ほーん (鼻ほじ

:なるほどわからん

:じゃあなんで今氾濫起きてないんですかね

:だから俺が間引いてんだよwwwこんな口だけのやつじゃなくてなwww


「ちなみにA級ダンジョンは100階、S級ダンジョンは300階はあるからな。しかもB級ダンジョンが成長してA級になることもあるらしい。」


:300階wwwすげえ見たことねぇよwww

:俺500階まで潜ったことあるわwww

:ダンジョン成長とか意味不


「あとA級以上のダンジョンにはダンジョンコアが生成される。コアを破壊すればダンジョンは消滅するとのことだ。」


とりあえず制圧することでダンジョンマスターになることは伏せておこう。


:じゃあなんでダンジョンを消さなかったんですか?

:消して見せろよ嘘つき詐欺師www

:今までダンジョンで何人も亡くなっているんですよ


「ちなみにこの情報は3か月前に知ったことです。もっと早くに知っていればダンジョンは消していたでしょうね。」


:だから消してくれよw

:ダンジョンが消えるとかねーわ

:世紀の大発見じゃないかww世界中に発表してくれよww


「今更この国のダンジョン消すとかないわ。氾濫するまで信じないならそれでいいよ。」


でもそうか、ほかの国のダンジョンなら別に消してもいいか。俺とテイムモンスターの力をデモンストレーションがてらアピールできるダンジョン探してみるとしよう。取りあえず阿武さんと合津さんに心当たりがないかを聞いてみよう。



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― 新着の感想 ―
氾濫が発生!って部分まであると思ったが猶予3ヶ月時点だった件 ざまぁ!がまだたったか
成程ね、氾濫区域外は普通に残るのか。移住者や地域格差で揉めそうですが。 司法や行政の機能が失われないのは僥倖。これは魚拓が捗ります。 情報開示請求と内容証明が猛威を振るいますなw
ここから1年待つのか
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