Engage fireworks
今日は市の花火大会。
僕−−−未期翼は近くのスーパーの屋上駐車場にいた。
普通の中学生なら会場でキャッキャウフフするでしょう?けどねぇ、人多いところが僕は大嫌いなの。学校なんて尚更。
それにこういうお祭りとかって頭悪いバイクブンブン系とかがなんかやらかすでしょ。
実際小学生の時の友達の女の子はバイクブンブン系に「金やるからこれで酒のめ」って言われたらしいし。ほんっとありえない。それにさぁ、入場料高いのよ。なんで四人席33,000円とか一人3000円も取られなきゃいけないの?ボッタクリじゃない。四人席でSw○tch Lite一機は買えるよ。
さて、大分謎な理由にはなったがこれがスーパーの屋上駐車場で花火を見る理由だ。
さて、花火まであと15分。
右手には携帯、左手にはリア充への殺意!
リア充死ね!
そう思っていると人影が近づいてきた。
「あっ、翼じゃん」
「へっ!!?水雲?」
やっぱり。同級生の水雲(通称モズ)。けどおかしい。
ここのスーパーは水雲の学区外。
中学から一番近い駅からでも2駅くらい。
どうやってきたの?
「ここ学区外だけどどうやって来たの?親がいる様子ではないけど」
「親が近くでDinnerを取るから来れた。ウォッカを860杯飲むか倒れるか、賭けるんだって。他の親と」
「へぇ〜。他の親って?」
「自分の親」
「ウチの親」
声が聞こえた方を向いた。同じく同級生の空と海月だ。
「ウォッカを860杯は流石にやりすぎだなぁとウチは思うよ。」
「ちなみにさ、それ何処でやるの?」
「あそこのパチのVIP席。ちょうどカーテンが閉まってるあそこ」
「なんで海月知ってるの?」
そんなこんなであと5分。僕たちは飲むものも食べるものを買った。
モズは焼き鳥のねぎま4パックとメロンソーダ、僕は生姜焼き弁当とバニラジュース、空はミルフィーユとエナジードリンク(キャップ付き)、海月はチョコミントアイスといちごミルク。ゴミを捨てれるようにレジ袋もあるよ!
買って、屋上のベンチに腰掛けたところで空が言った。
「ねえ、花火やるんでしょ?なら、花火の中にミサイルとか流れ星とか撃ってもバレなくない?どうせ見えないし」
「いいねそれ!」
「警報が出ない程度なら」
花火大会が始まった。
「さぁ一発!!」
海月がミサイルを撃った。反動で倒れないようにモズがホールドしている。
「たーまやー!」
花火の中で盛大に爆発をした。
「おっし行くぞい!」
僕も流れ星を撃った。まあ、ミサイルほど何も起こらなかった。
こうして海月はミサイルを撃ち続けて3分。ふと思った。
「モズの能力で花火の中にWi-Fi泥棒とそれが入っている車をぶん投げたら面白くね?」
「いいね翼。センスいい!」
「できるかわかんないけどやってみるよ」
「ぶっ飛べ!」
車の中の人が目をクルクルさせている。
そして車は花火とともに爆散。
「ふははははははは」
みんなで笑った。だって、ゴミがこの世から一人減ったのよ!嬉しいでしょ?
「あっ!僕いいこと思いついた!あそこのパチ、少し燃やそう!」
「いいね!やってみる!」
「必殺!0.5nmミサイル!」
ミサイルが着弾した。看板が燃えてる。
そして、看板の一文字、「パ」をモズが投げた。
花火とともに燃えた。
「あ、ヤベ。木に燃え移っちった」
木が燃えている。まぁこんくらいならいいか。
「人を燃やすのは流石にやめよう。やってみようとは思ったけど」
「非人道的だしね。流石に一線を越える」
「ここから先は花火を見よう」
「そうしよう。」
花火を見た。僕は赤い花火が好きだった。とても綺麗だ。みんなで買ってきたものを食べた。沢山お話をした。
塾の宿題が多いこと、夏休みのこと、そりゃぁもう沢山。
10分後。花火が終わった。
「終わっちゃったね」
「ね。展開も早かったね」
「じゃあ、帰るか」
「僕はいいとして君たちはどう帰るのさ?」
「元々帰りは電車で帰るって言っていたから」 「ふーん。じゃあわかった。バイバイ。遊べたら今度遊ぼうね」
そう言って別れた。いつもより文も短いし展開も速いけど、友達と花火大会なんて初めてだから嬉しいな。
嬉しすぎて、銀河の果てまでふっ飛ばしたいくらい。
爆発はいいね。
さ、帰ろっか。




