サンライズ・オランジュ
夏休みのある朝、机の上にこんな手紙がおいてあった。
不審に思って読んでみた。
『貴様らの友人のシトリンは連れて行った。返してほしければ今日中に茨城の海辺の永有町へ来なさい。
byDeus Ex Machina』
……言いたいことの意味がわからない。まず「シトリン」という名の知り合いはいないし、「Deus Ex Machina」の意味がわからない。
そうしたら翼と海月からグループ通話が着た。
(以外、話者が分かるように名前のイニシャルを書く)
t『もしもし?モズ』
m『はいモズだよ』
t『あっモズ?僕翼。なんか変な手紙届いてなかった?』
m『届いていた』
t『そう。僕と海月も同じなの。』
m『俺はあの中に出てきた単語の意味がわからなかった。シトリンとかDeus Ex Machinaとか』
k『シトリンは11月の誕生石。シトリンの鉱物学的要素
・硬度:7
・色 :黄色、帯緑黄色、帯褐黄色
クォーツ石英グループの透明結晶石中で、色の濃淡に関わらず、黄色の水晶の事を指すもの。シ語源は、柑橘類のシトエンという果実からきている。』
m『よく知っているね』
k『趣味』
『Deus Ex Machina。ラテン語で「機械仕掛けの神」を意味し、主に文学・演劇の用語、またはオーストラリア発のアパレル・カスタムバイクブランドを指す言葉。現在では、映画や小説などで「ご都合主義的な急展開・苦しい解決」を批判する意味でも使われる』
t『ていうかシトリン誰?』
k『自分考えた。シトリンは黄色とかオレンジ系の鉱物。自分たちの周辺にいるエーデルウィズの中でオレンジ系の髪を持っているのは空。』
t『そして空とは連絡が取れてないの』
m『つまり機械仕掛けの神が空を拐ったってことか。』
t『多分ね』
m『今日中でしょ?俺は今日空いてる』
k『空いてる』
t『自分も』
m『じゃあ1時間後に東河口駅東口で待ち合わせ。始発に乗って大宮まで行く。』
k『くわんぬ』
t『り』
そこで電話を切った。急いで着替えた。黒い半袖に短パン。私服は基本このカラーしかないからしょうがない。バリエーション増やせ言うなら一緒に買いに行って欲しい。
そしてリュックに前回の話で稼いだ約4万と上着、暇つぶし用の本とGame、スマホ、飲み物、軽食をいれた。
そしてオカンに行った。
「お母さん、海月と遊びに行ってくる」
「わかったお。いってらっしゃーい。帰る時間だけ後で教えてね」
「わかった」
家を飛び出した。東河口駅は最寄り駅から一駅離れている。始発前なので電車は来ていない。しょうがないのでテクテク歩いていった。
何気にここいら辺を歩くのは初めてだ。流石は植木で有名な地区。緑が多い。その分市内ではド田舎やけどね。
近くのお菓子屋さんからはいい匂いがする。
あぁ…クッキーが食べたい。
あぁ…メープルシロップとバターをしこたま乗せたホットケーキが食べたい。
………30分ほど歩いた。マップを見ながらなので充電が減った。おのれgoggles mapめ。
東口についた。東口にした理由は周りにコンビニがあるから。見渡すと花壇の近くに翼がいた。紺色の甚兵衛、サンダル、ここまではいつもの翼。
言ってないかも知れないが、あいつはサイドテールだ。
アニメキャラでいうとア○カツの髪を切ったあ○りちゃんだ。結び目に星飾り。
今日見たとこと、あいつの髪は短くなっていた。ウルフカットに切っていた。後ろ髪はひとつ結びにして、星飾りは頭の右上にヘアピンのように着けている。
「やあモズ」
「あらどうも。髪切った?」
「切ったゾイッ海月は?」
「海月は海の海蘊になってしまったのさ。」
「勝手に死んだことにしないでくれるかい?」
そこには海月がいた。ベージュ色のファッションジャージを着ている。上半身は脱ぎき可能で中に黒いTシャツを来ているようだ。
「海月お前いつからいたんか?」
「今北産業的な感じ。」
「俺来た
翼いた
お前来た」
「リアル産業ナイス」
「2人は飲み物とか買った?乗り換えの大宮は人が沢山いるから今のうちに買ったほうがいいと思う。時間はあと15分くらいある」
「僕買っていい?開店してなかった。」
「おケマル」
5分後、翼は帰ってきた。
「おかえり何買った?」
「エナジードリンクとパン。」
「いいじゃん。」
「じゃあ改札通ろっか」
改札に通った。普段は最寄りの地下鉄で通るからわからないが、とても開放感がある。
駅のホームで電車を待った。
車では何回も行ったが電車で行くのは初めて。そんな電車も行くのはほとんど千葉。学区外の翼も行くのは東京。茨城は大好きだけど行き方がわからない。
まぁ、「あしたはあしたのかぜが吹く」っていうし。未来のことはどうなるかわからないのだから、今日あれこれと思い悩んでも仕方がない。
そうしたら電車がきた。
「電車来たよ。乗ろう」
新しい冒険?が始まった。




