表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
8/13

第8話

一か月以上後。

「ひゃっほー、給料入ったー!給料入ったぞー!ひひひ!」

ここの給料は月30万フレンカス。最高すぎる!

7月30日、午後5時。

デペンドラが私の家の前に立っていた。

新品の赤いTシャツには、蛍光に光るコブラの柄。

私は外に出て迎える。

「おい、どうよこれ?」

「はいはい、自慢したいのは分かった」

「なんだその反応!?」

「いや、服見たって言ってんの。で、今日は何の用?ただ服見せに来ただけ?」

「違ぇよ、火鍋食いに行おうぜ!」

「お、ちょっと待て、すぐ準備する!」

私は着替えを済ませ、火鍋を食べに向かった。

私たちが選んだのは、「東興万人来」というセントラル区で一番うまい火鍋屋。

ただし、この店は値段が強盗レベルで高いことでも有名だった。

店内は客でぎっしり埋まっていたが、幸い私たち用の席が一つだけ空いていた。

「よし、注文しろ!」

デペンドラがメニュー表を渡してくる。

そこには“百辣”という激辛火鍋があった。

しかもこいつ、辛いもの全然得意じゃない。

「んー……百辣鍋にしようぜ」

「はぁ!?正気か?私が辛いの苦手なの知ってるだろ!」

「まあ試してみろって。怖いのか?」

その瞬間、デペンドラの顔に「負けたくない」って表情が浮かぶ。

数秒後。

「よし!店主、百辣鍋一つ!」

「ズズズ……」

「うわっ、辛ぇ!辛すぎる!!店主!牛乳ある!?」

顔が真っ赤だ。舌まで出してるし、めちゃくちゃ面白い!

私はというと、かなり辛いのに普通に美味しく食べていた。

店主が牛乳を持ってくる。

デペンドラは瓶をそのまま掴み、一気飲みした。

店主が私に尋ねる。

「お客様も牛乳はいかがですか?」

「あ、いえ。大丈夫です、辛いの平気なんで!」

「かしこまりました」

私はスマホを取り出し、自撮りをする。

「ほら、こっち見て笑えー!」

「は?」

「カシャッ」

真っ赤な顔のデペンドラが、写真の中で強烈に浮かび上がった。

そして私は即座にネットへ投稿。

「おい!消せって!」

「いいじゃん、面白いし!」

「くっ……消せ!」

その時、デペンドラのスマホが鳴った。

彼は電話に出る。

「ボスのクリストだ。もしもし?」

二人はしばらく会話した。

「うん、分かった。今すぐ向かいます」

「プツッ」

「おい、何かあったのか?」

「店主呼んで会計しろ。ボスが会社にすぐ来いってさ!」

「はぁ!?やっと月末で休めると思ったのに!」

私たちは会計を済ませ、そのまま会社へ向かった。

午後7時、クリストのオフィス。

彼はパソコンで何か書類を作成しているようだった。

私たちが部屋に入る。

「お、やっと来たか!カフェニー、君って銃使えるんだろ?」

「あ、はい。そうですけど……なんでそんなこと聞くんです?」

「なんでって何だよ。二人に任務がある!」

そう言って彼は二枚の写真を差し出した。

大人の男と、13歳くらいの少年。

「この二人は、フロンティエール・シュド州支社長トーマス・スコットの息子だ。二人とも現地へ行って状況を調べ、この二人を連れ戻してこい」

「つまり……?」

「おそらく誘拐だ」

「なるほど」

フロンティエール・シュド州は、昔は人身売買事件で有名だった場所だ。

とはいえ、それももう十年以上前の話。

「状況に応じて自由に対処してくれ!」

「うん、了解!」

「よし、明日からすぐ動け!」

私たちは任務を受け取り、ドアの方へ下がる。

「あ、そうだ。忘れてた!」

「何ですか?」

彼は二枚のカードを渡してきた。

そこには懐中電灯――会社のロゴが描かれている。

「これも持っていけ」

「何に使うんです?」

「免死符みたいなもんだ。警察や支社の連中に会ったら、それを見せればいい!」

「おお……!」

こうして私たちは家に帰り、翌日の出発に備えた。

しかし、あの二枚のカード……そんなに権限強いのか?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ