第7話
二週間後。
あの日の後、俺たちはストリンガーの銀行カードから50億フレンカスを引き出し、その半分を借金返済に回し、残りは二人で分けて使った。これで今や“金持ち”だ <( ̄︶ ̄)>!
そのカードはその直後に処分した。
肩の傷もだいぶ治ってきたが、まだかなり痛む。
あの日以降、武装した巡回兵が街中にあふれ、俺たちの行方を必死に追っているが、あいつらは俺たちが誰なのかすら知らない。へへ!
…
6月22日、21時。
俺はテレビを見ていた。右手にリモコン、左手に炭酸飲料のボトル。
「ブッ…ははははははは!くっ、面白すぎる!ひひひ!」
笑いが止まらない!
そこへ、デペンドラから電話がかかってきた。
「なんだよ、いいとこなのに!」
電話に出る。
「もしもし?どうした?」
「もしもし、あとでセントラル区のリュミエール通りに来い」
「何するんだよ?」
「いいから言う通りに来いって」
「はいはいはい!で、何時?」
「21時30分」
「分かった、切るぞ!」
「ちょっと待て、身分証と大学の卒業証も持ってこいよ!」
「はいはい、分かってるって!」
「ピッ!」
ほんと、面倒くさいやつだ!
…
ちょうど30分後、セントラル区。
俺はデペンドラと合流した。
「で、何するんだ?」
「こっち来いよ、すぐそこだ」
「はぁ…」
俺たちはさらに少し歩いた。
冷たい風が吹き、通りには俺たち二人しかいない。時々、道端でうずくまるホームレスの姿があるくらいだ。
…
「着いたぞ!」
目の前にあったのは、プランタン・トーチ社――この国プランタンを代表するテクノロジー企業の本社だった。
「は?冗談だろ?俺たちみたいなのが入れるわけないだろ」
「入れるって。コネあるし!」
は???こいつ、本当にこの会社に知り合いがいるのか?
そう言うや否や、デペンドラは俺の手を掴んで中へ引きずり込んだ。
…
中はどこを見てもコンピューター、研究室、ロボット、そして科学者たち…。
だが不思議なことに、誰も俺たちにほとんど注意を向けない。
デペンドラは俺を会長室の前まで連れていった。
ドアをノックする。
「クリストさん、デペンドラです!」
「おう、どうぞ。鍵はかかってない」
ドアを開ける。
中では一人の男がパソコンに向かって仕事をしていた。
壁はガラス張りで外の景色が見えるが、部屋の電気はついていない。
俺たちを見るなり、彼は口を開いた。
「おや、彼女か?」
「違う!友達だ!」
そして彼は俺の方を見る。
「ああ、君がカフェニーだな?」
「え?ああ、そうだけど?」
「王立工科大学を卒業したって聞いたが?」
「うん、そうだよ」
「身分証や卒業証は持ってるか?」
「あ、これです!」
彼は俺の書類を一つ一つ丁寧に確認した。
「ふむ、なかなか優秀だな。採用だ」
「は!?実技試験とか無しでいいの?」
「名門校だろう?あの学校で不正なんてできると思うか?」
「え…」
最初からここ来ればよかったじゃん!
王立工科大学は、不正防止システムが極めて厳重かつ最先端で知られている。
…
こうして俺たちは、もう仕事探しでうろつく必要はなくなった。




