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第11話

(最近、報道チャンネルPNPでは「王国軍が国境を越えて特殊部隊を投入し、この人身売買組織を壊滅させる準備を進めている」と連日報じられていた。)



翌日。


私たちは朝早くから動き始めた。

変装した協力者や監視装置を使い、誘拐事件が起きそうだと疑われている地域一帯に人を配置したり監視機材を置いたりして、情報網を作り上げた。



一日目。


朝から晩まで、不気味なほど平穏だった。

配置した人員や監視装置からは、一切異常報告が上がってこない。



二日目。


私とデペンドラは、さすがに少し苛立ち始めていた。


そして夜21時36分。


全員がもう目を開けていられないほど疲れ切り、今日はここまでにして明日へ回そうとしていた時――


突然、電話が鳴る。

私は慌てて受話した。


「もしもし、そっちは何かあった!?」

『三人捕まえた!リュウク村だ!』


「オーケー、今すぐ向かう!」


私は電話を切り、デペンドラへ振り向く。


「お前、他の連中に連絡しろ!犯人を確保したって!」

「おう!」


そして私は車を発進させ、そのままリュウク地区へ向かった。



23時。


会社地下の尋問室。


三人の容疑者が椅子に縛り付けられていた。

太った男、タンクトップ姿の痩せた男、そして黒いTシャツを着た顔中傷だらけの老人。


三人とも目隠しされ、口には布を詰め込まれている。


デペンドラはかなり乱暴に、そいつらの目隠しと口の布を引き剥がした。

痛がる奴もいる。


私はスコット兄弟の写真を見せた。


「こいつら、どこにいるか知ってる?」


連中は写真を見ると、舌打ちする。


「チッ、知るかよ。俺らが直接さらったわけじゃねぇし」


「じゃあ、お前らのボスはどこ?」


傷だらけの男は、かなり横柄な態度で笑った。


「プッ、笑わせんな。何で俺らが喋ると思う?ってかお前ら、新卒の学生みてぇだな。普通のショボい仕事でもしてりゃいいのによ」


空気が徐々に張り詰めていく。


「オーケー、オーケー。お前ら月給いくらだ?」


「そこらの連中よりはずっと稼いでるぜ」


傷男は、私を見下すような目で睨みつけてくる。

完全に「誰にもビビってない」って顔だ。


他の二人は無言のまま、俯いていた。


「じゃあ……デブ、お前は?」


太った男は挑発的に笑う。


「何期待してんだ?」


痩せ男も同じ態度だった。


「知るかボケ。」


この状況でまだそんな態度かよ!


「デペンドラ」

「ん?」


「ちょっと脅しかけてみる?」


私は目配せする。


「あー、なるほど。ちょっと待ってろ!」


さて、これでどこまで黙ってられるかな。


……しかし、よく見ると連中の態度は変わらない。

むしろ平然としている。

本当にふてぶてしい奴らだ。



数分後。


デペンドラがスタンガンを持って戻ってきた。


スイッチを入れると、バチバチと激しい電流音が鳴る。


「見えたか?大人しく吐けば、さっさと楽になれるぞ!」


傷男だけはまるで興味を示さなかったが、残り二人は滝のような汗を流しながらも必死に平静を装っていた。


「まだ喋らねぇか?じゃあ……まずはデブからだ!」


太った男がビクッと震える。


「はぁ?」


デペンドラは軽くスタンガンを押し当てた。


「う゛わあああああああぁぁっ――!!」


男の身体が激しく痙攣し、喉の潰れたような悲鳴が長く続く。

少し焦げ臭い匂いまで漂ってきた。


デペンドラはスタンガンを離す。


「どうだ?吐くか?」


「ハァ……ハァ……ゴホッ、ゴホッ……もちろん……クソくらえだ……!」


それでもまだ見下した顔を崩さない。


「お、まだ強がるか?じゃあもう一発!」


三度、四度と電撃を浴びせても、男は沈黙したままだった。

もう一発でも受ければ限界だというのに。


うまくいかないと見たデペンドラは、今度は痩せ男へ向き直る。


「お前はどうだ?吐くか?」


痩せ男は挑発するように言った。


「やれるもんならやってみろよ!ほら、頭ここだ!ぶん殴ってもいいぜ!あ゛あああああっ!!」


デペンドラは電撃を流した。

流し続け、ついには痩せ男が気絶する。


「おっと、気絶しちまったか?(傷男へ向き直る)で、お前は?」


傷男は鼻で笑った。


「フン、やりたきゃやれよ。昔軍隊にいた頃、敵に散々痛めつけられたからな。この程度でビビるかよ」


デペンドラは少し困惑する。

この傷男は他の二人とは違い、まるで恐怖を感じていなかった。


私も、このやり方じゃダメだと感じ始めていた。

そこでデペンドラを呼び、二人で小声で相談する。


「なあ、こういうのはどう?」

「何だ?」


私は二本の指を立て、切り落とすような仕草をした。


デペンドラはすぐに察する。


「あーあー、なるほど!そりゃ面白そうだ!」

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