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雨井まいは生き残る  作者: シャチ


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19.寝てる場合じゃない!

 夕飯を食べて、懐中電灯の明りを付けながらぼんやりしていて、ふと脳裏をよぎった。

 電気が消えたのにまだスマホは電波があるということ。

 災害時に停電溶かしてもスマホなんかの通信機器が使えるようになってるって聞いたことがあるけれど、もしそれが事実ならずっと通信が維持されるわけじゃないはず。

 何より電気が復旧する可能性は極めて低いんじゃないかって。


「い、今調べられること全部調べてダウンロードかスクショしよう」


 引っ越した時に配られた東京防災の冊子を思い出してタブレットに落として眺めながらスマホで気になったワードを調べる。

 水の確保、心配するべき事柄、さらに車の動かし方も調べる。


 水のろ過方法とか、必要なものがどこで売ってるかみたいなのも調べて、さらに自分の近隣地図もスマホにダウンロードする。

 

 そんなことをやってるとみるみる電池が減っていって、乾電池はバンバンなくなる。100斤で手に入れた新品のモバイルバッテリーも空っぽだ。

 そしてとにかく調べられるだけ思いつくだけ調べて、絶対ホームセンターに行こうと決心する。


 乾電池もそうだけれど、バケツとかろ過機みたいなものがあればそれも探したいし、簡易シャワーや見つからなかった手回しの洗濯機だってほしい。

 一気に全部持って帰ってこれないとしても、少しづつ持って帰ってくることはできると思う。


 私は、朝起きて思いつくままスクショしたりダウンロードしたりして、持ってきていた食料を食べながら過ごした。


 そして停電から三日が過ぎた日、ついに水道と通信が途絶えた。

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