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雨井まいは生き残る  作者: シャチ


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18.意外と何とかなるもんだ

 夕飯を食べた後で私はスマホで調べ物を始めた。

 停電したのがこの地域だけならいいけれど、そうじゃなければそのうちネットも使えなくなる。

 今のうちに想像できるだけのものを調べることにしたのだ。

 まず最初に調べたのは体を洗う方法。

 シャワーを浴びられないかって調べてみたら防災シャワーみたいなのがあって、お湯を沸かせればちょっとぬるくなるのが早いかもしれないけれどシャワーが浴びられるという事。

 さらには泡シャンプーとか濡れタオルでの体を清潔に保つ方法なんかも調べてみた。

 今は水が出るけれど、電気が止まったってことはいつまでも水が出るとは限らないから。


 スマホを眺めながらせっせと紙にメモしていく。

 明日出かけるなら100均とスーパーに行きたいところ。

 手回し式の洗濯機があるらしくってそれが欲しい。

 あとは最悪下着そのものを取ってくるのもいいかもしれない。

 ふと思い出して自分の生理用品を確認する。

 まだけっこう在庫があるから今すぐ必要そうじゃない。

 でも余裕があればもって帰ってきた方がいいかも。


「そうだ、懐中電灯が必要だ」


 メモに書き込む。

 スマホのバックライトって十分明るくて気にしてなかったけど部屋を見回すとほとんど暗闇で、よく見えない。

 出来れば早めに懐中電灯があったほうがいいと思う。

 よく行く100均に窓が無かった気がするから、もし行っても真っ暗で見えないかも。

 思いつく限り調べてからベッドに横になる。

 明日は気合を入れて出かけないといけない。


 翌朝さっそく前と同じ装備をしようとして足元を見ると自分のくるぶしに傷があるのを発見する。

 レギンスが足首までしかないからくるぶしは露出していて、何処かにぶつけて帰ってきたらしい。

 昨日シャワーを浴びれていればもっと早く気づけたたかもしれない。


「それなら厚手のタイツの方がいいかも」


 冬用のタイツをとりだして着用してみる。

 これなら動きも妨げないしよさそう。

 他は昨日と同じ服装でリュックを空にして外に出る。

 前回よりスーパーに着くまでに時間はかからなかった。それでも10分ぐらいかかってるけれど。

 スーパーのレジカウンターに人影はなかった。

 あったのは私のバットだけ。

 他の痕跡は無く、なんか砂みたいなのがあるだけだった。


「……ゾンビって倒すと砂になるのかな?」


 よくわかんないけどそう思う事にした。

 パックご飯などをリュックに詰めて懐中電灯も探してその場で電池を入れる。

 奥の方からちょっと嫌な匂いがすると思ったら、おにぎりなんかが腐ってた。

 でも虫が湧いてるような感じはない。

 とりあえず距離を取ってカップ麺だけ数個さらに確保してコンビニを後にする。


 さらに5分ほど歩いて100均についた。

 中は真っ暗で懐中電灯で仲を照らして観察するけれどゾンビみたいなのはいなかった。

 むしろ物色の方が大変で、来慣れたところだったけれど、災害関連商品なんてどこにあるかよくわからなかった。

 頼りない手元の懐中電灯だけじゃダメだってなって、DIYコーナーで頭につけるライトをゲットする。

 その場で開封して必要な電池を確認したら今度は電池を取りに行ってとあっち行ったりこっち行ったりする。

 偶然防災用品のコーナーを見つけて必要なものを物色する。

 リュックに入りきらなくなってエコバックコーナーから大きめのバックを拝借する。

 結構な大荷物だったけれど、見つけられた物は全部持って帰ってこれた。

  

 スーパーで見繕ってきたグミを口に入れて荷解きを始める。

 これで少しは生活できるんじゃないかなと思う。

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