17.それが日常になった
目が覚めたら翌日になっていた。
スマホの電池が30%を割り込んでいて、私はあわてて乾電池で充電するやつを開封してセットした。
無事に充電が開始されてほっとする。
ふと昨日の出来事が脳をよぎったけれど、昨日ほど手は震えなかった。
帰ってきてから何一つ口にしていなかったから喉が渇いていて、冷蔵庫に残っていたペットボトルを開ける。
「おなかは減るんだよね……」
喉が潤うと、今度はおなかがすいてきた。
昨日持って帰ってきた食料が床に広げたまんまになっていたので、整理するついでに食べるものを決める。
冷蔵庫の中身は飲み物以外、空っぽになっているからどれかを食べるしかない。
とりあえず持って帰ってきたカップ麺にお湯を注ぐことにした。
机の上にカセットコンロを置いてガスをセットする。
スーパーで売ってるサイズだからか思ったより小さく感じた。
「そういえばヤカンがないや……鍋でいっか」
お味噌汁とか作る用の鍋に水を入れてお湯を沸かす。
ぐつぐつしてきたのでキッチンに移動して慎重にお湯を注ぐ。
すぐにいい香りがしてきて、3分待って蓋をあける。温かい食べ物になんだかほっとする。
食べ終えてお腹が満たされると、ぽやんと眠くなってきた。
スマホも充電中だし眠くなるなら寝てしまえとベッドに横になる。
昨日と違ってすぐに寝付けたと思う。
目が覚めると15時近かった。
もそもそとベッドから出て、軽く片付けた食料をちゃんと見てみる。
カレーと丼ものの具、肉じゃがなんかが並ぶ。あとは3個セットのパックご飯を持って帰っていた。
「明らかにおかずが多い……」
レトルト味噌汁と粉のコーンスープが家にあったからか、そういったスープ類は持って帰ってこなかったみたいだけれど、明らかにごはんが足らない。
今度外に出るときはパックごはんを多めに持って帰ってこようと思う。
あと気にしていなかったけれど1枚の板チョコが入っていた。
試しに1個口に入れてみると甘さが広がってだいぶ気持ちが楽になった。
「今度からはお菓子も持ってこよう」
とりあえず今あるもので3日は生活できそうなので、3日後にまた考えよう。
紙のメモにお米!って書いておく。
そして気分を変えるためにシャワーを浴びようとして、水しか出ないし、洗濯ができない事に気が付く。
確か100均に洗濯板みたいなのが売ってたと思うので、今度取ってきた方がいいかもしれない。
あと頭が洗えないし体も洗えない。
水があるだけじゃ困ることに初めて気が付いた。
ちょっと調べてみる必要がありそうだ。




