4/6
第三話 オードトワレ
目が覚めて、二週間ぐらい前のことを思い出しつつ私は冷蔵庫を開ける。
飲み終えたラムネの空瓶をごみ箱に捨てて、月齢カレンダーに目をやった。
今日は満月らしい。
「今日なら。」
しばらく着ていなかったせいか、制服は少し小さく感じる。
鏡を見て、慣れない笑顔の練習をする。
あの時の女性みたいに自然に笑顔を作れてるかな。
化粧品は母のものを借りよう。
部屋の壁に貼ってある黄ばんだ時間割はいつのものだろう。
私は埃をかぶったカバンに適当に教科書を詰めて、玄関の扉を開けた。




