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シル・ストア~第0部 風の生まれるところ  作者:
第2章 佳澄:8歳 小学校3年

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04_タロウの場合 前編

「最初はタロウの課題についてです。」

佳澄の言葉にケイが首を捻る。

「なんで、タロウ?こう言うのは言い出しっぺが最初じゃないのか。」

その言葉にタロウとアイが頷く。

「ごめん、私は既に実践済みと言うか実践中なんだ。」

「どういうこと?」

ケイの言葉に佳澄は数年前から実践中で色々成果が出ていることは話した。

「で、これを先生に伝えたら総合学習のテーマとしてやってみたらどうかという話になって・・・」

話の終わりにケイが聞く。

「で最初にタロウの課題で試すと。」

「うん、このメンバーで今一番問題があるのはタロウで、なおかつ私のやり方が一番効果がありそうなのはタロウなんだ。」

「つまり、僕やアイだと効果が無い?」

「と言うか効果を出すにはかなりアレンジする必要があるって。

なのでまずはタロウの課題で実践してみてその次としてやってみた方が良いと先生に言われた。」

3人は顔を見合わせた。

「この班、私も含めて色々問題があるメンバーで構成されているの。」

その言葉に3人は真剣な表情になった。

「本来なら先生が主導して解決に導くのが良いんだけど他の子の面倒もみる必要があるから。」

その言葉にアイの表情が悲し気に歪む。

「先生が見捨てた訳じゃないよ。

ただ、先生が、先生だけがすることじゃない。

同じクラスメートなら先生よりも踏み込んで対応が出来る。」

ここで一息入れる。

「私は先生から少しだけ話を聞いている。

まずはタロウの課題を解決する。

そうすることで私やケイ、アイの課題を解決する道筋を付ける。」

それで良い?という佳澄の問いに3人は気圧され、頷いた。


「まず、タロウの現状を確認する。」

佳澄は大きな紙を並べた机に広げた。

「まずはブレインストーミングという手法を使う。」

そう言って大き目の付箋紙を3人に配る。

「ブレインストーミング?なにそれ?」

「企業でよく使われる問題解決の手法の一つ。

やり方はまず課題に対し思いつくことを付箋紙に書いていく。

ここで大事なのは批判をしないこと

次に大事なのは自由に意見をいうこと

似たような内容でも構わないのでなんでもいいから書いていって。

後誰かの意見に思いついたことがあったら書く。

あとまあ、悪口とかは書かないこと。

今回の課題はタロウの現状について、

良いところ、悪いところ何でもいいから一人5枚以上書いたところで一旦集めて先に勧めるね。」

「スミ?何で課題の解決で何で良いところも必要なんだ?」

と言うケイの言葉に佳澄は答える。

「問題と言うのは片方の意見だけでは駄目で、全体を見ないと解決しないよ。

と言うか課題対応で迷走するのは問題だけみて視野が狭いこと原因だから。」

例えばアメリカで狼を狩り過ぎて生態系が破壊されたなってこともあるし、と佳澄が言うと

「そういうもん?」

とこの話自体は知っていたケイは首を傾げながらも付箋紙に書き始めた。

「僕も書くの?」

「自分で見えていることを明らかにするもの大事なことだよ。」

「分かった・・・」


そうやって5分程して書きあがった付箋紙を並べた。

「次はKJ法を行ってみよう。」

なんだそりゃという突っ込みに簡単な説明を加えて、付箋紙をグループ分けしていく。

「これは良いこと、こっちは問題・・・」

仕訳が終わると紙にグループ名を付けてペタペタと付箋紙を張っていく。

「良いところは好き嫌いがなく給食を残さないこと、掃除が丁寧・・・

悪いところは忘れ物が多い、身だしなみが悪い・・・」

意外と良いところが多かった。

挙げたのは主にアイと佳澄だったがケイもタロウ自身も良いところをちゃんと書いている。

閲覧、有難うございます。

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