表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
25/36

驚愕の生態!ホモ率100%のスペースジラフ

 1辺18フィートのキャンバスマットの四方に鉄柱のコーナーポスト。そしてロープの代わりに張り巡らされた有刺アクメ鉄線。触れると直ちに達してしまう、恐るべきアクメマッチ。

 戦うはメスとメス。両者ともに7フィート(約2メーター)を超える大型メスエルフの、セクシーとバイオレンスが入り乱れる残虐キャットファイト。今、その決着が付こうとしていた。


「ハアッ…ハアッ…!」

 マットに膝をつき、荒く呼吸をする金髪セクシーマッスルエルフ・グロウリィホール。

 約8千歳の彼女に対し、対戦相手のギガダイクは3万歳。年齢≒森林力、すなわちエルブン戦闘力となるエルフ同士の戦いにおいて、これは圧倒的なディスアドバンテージ!


「ククク、知っているか?スペースジラフの恐るべき習性を。

やつらの交尾は10割がオス同士によるホモセックスなのだ」


「ハア、ハア…なんだって!?じゃあ…一体どうやって子供を作るってんだ!?」


「そんなこと知るかアー!!」

 ドオン!!暗黒トリビアによる動揺を誘ってからのダーク・エルボードロップ!原始エルブンレスリング由来の卑劣な駆け引き!!そして搦め手にはめっぽう弱いグロウリィホール!!


「ぐはっ…つ、つええ…!」


「ククク…ハンディとして俺の弱点を教えてやろう。このディルドーで攻められれば…俺は一瞬で死ぬのだ!

どうだ、こいつを奪う気力はあるか?まだワンチャンあるぜえ!?」


 バシーン!バシーン!

 金髪エルフの頬がディルドーで打ち付けられる!

 ワアアアアー!!興奮する観客コアラたち!!


「マジか…ぐっ…」

 四肢に力が入らないグロウリィホール。もはや立ち上がることさえままならない!


「フン!期待外れもいいとこだ。もういい、気持ちよくさせてやる!!」

 コーナーに上がるギガダイク。マットに沈むグロウリィホールを見下ろしながら、ブルンブルンとディルドーを振り回す!

 そしてコーナーから高く飛び上がる!このままダーク・フライングプレスからの公開性的マウンティングを決められてしまうというのか!!?


 ワアアア!!一際大きな歓声をあげる観客コアラたち!!

 そして…


「んほおおぉっ!!」

 悲鳴をあげたのは…ギガダイク!?


 ギガダイクの脇腹に、丸太のような物体が突き刺さっている!!何者かによる空中インターラプトだ!!

 そしてギガダイクは有刺アクメ鉄線に落下し大アクメ!! ワアアア!!

「んほおおおおっ!!!!おおおおおっ!!…おおお……ふうううう…」


 闖入者がマットに降り立ち、丸太のような落下物を片手で受け止める!


 ブォン!!


 青い肌の闖入者が肩に担いだそれは…その太さたるや丸太よりなお太い、全長10フィートのエナメル質の…丸太?棍棒?違う!

 それは竜の装飾が彫られた…巨大ディルドー!!スペースドラゴンの牙より削り出された、ディルドー型ドラゴンスレイヤー!!


「奇しくも弱点が被ったな。私もこのディルドーで攻められたら一瞬で死ぬのだ」

 その巨大な一物で攻められて、逆に誰が生きていられるというのか!?明らかに人型生命体が使って良いサイズではない。

 そう、青い肌、尖った耳の闖入者エルフ。竜の牙でしか傷つくことがないという、竜血由来の不死身の肉体を持つエルフ!得物と同じ名を名乗る、サメ殺し同好会所属・ドラゴンディルドーだ!!


「ふうう……ここからは別ルールというわけか?どうなっても知らんぞ!!」

 漆黒ディルドーに力を込めるギガダイク!するとディルドーが奇怪にもムクムク大きく膨張し…丸太サイズに変貌!!ギガダイクの言葉通り、これで攻められたのなら一瞬で死ぬ!!


 カアン!!第2回戦…エルブン・フェンシング開始ッ!!




 所変わってラブシャークランド市街エリア。

 しかし中世風の家屋を模した施設類は全部潰れた!先ほどまで往来していたエルフやコアラも…全員死んだ!!

 積み上がった瓦礫と、通りに転がるダークエルフ・ダークコアラの惨殺死体。24時間以内につなぎ合わせて、よく据えた肥溜めに漬けなければエルフといえども蘇生できなくなってしまう!


「損壊率98%……戦闘続行不能…ガガッピー」

 この地獄めいた光景を作り出した主犯格、全身サイバネ処理によるサメ殺戮兵器エルフ・ラブドール。そしてそのラブドールを踏み潰す、巨大なハイヒール。


「もう…こんなことしたらダメじゃない。メッ」

 アーク級ダークエルフ・ジャイアントナース!

 身長約65フィート(20メートル)。その巨体ゆえに、サメと付き合うしかなかった悲しきダークエルフ。その特注のナースコスチュームはただの趣味であり、本物のナースではない。


「ガガピー!!ンホー!!」「ゲボオー!!」

 ボキボキボキ!!左右それぞれのヒールで粉砕される、ラブドールとアスホール!!


 そのかたわら、巨大エルフのおしおきスタンピングとは無関係に、サメ殺し同好会エルフ・クリームパイが地面をのたうち回っている。サメ殴り不足による禁断症状発作だ!!

「あう!!空気のサメが体に入ってくりゅ!!」


「……大丈夫よ、安心して。あなたが心配するサメなんか、どこにもいないの。幻覚よ」

 サメ面に堕ちながらも慈悲の心を持つジャイアントナースは、敵であるクリームパイを慰めた。


「サメに!サメになりゅ!サメになっちゃう!!」


「サメになっちゃうの?何かあなたにしてあげられることあるかしら」


「おっ…お水ちょうだい!い、息が苦しい!!」


「大丈夫。あなたはどうやって喋ってるの?口から空気を吐いているでしょう。肺呼吸しているの」


「ああ〜…すうう!はああ!すうう!はああ!ほんとだ!!息ができる!!」


「いい子いい子。何も心配しなくていいの、ゆっくりおやすみなさい」


「なんでそんなに優しいの?おばさん、ひょっとしてあたしのママなの?」


「おば……そうよ。わたしがママよ。そしてあなたのパパはサメ」


「サメ?サメがパパなの?」


「そうよ。だから安心しておやすみ」


「サメがパパ………なわけねーだろーがよおおおおお!!」

 唐突に暴れ出すクリームパイ!!対精神疾患者特有の地雷原散策的ディスコミュニケーション!!


 ブーム!!

 エルブン・ポイズンガス!!体内森林由来のエルブン化学合成ガスだ!!


「ゲホッ…んもう!暴れないでってば…でも大丈夫。あなたもぶっといお注射して、立派なダークエルフにしてあげる」




 熾烈を極めるエルブンウォー。

 古来よりサメを殴り続けてきたサメ殺し同好会のエルフたち。そしてサメ信仰ダークエルフたちによる戦いが、アミューズメントパーク・ラブシャークランドで繰り広げられている。

 エルブン・ボウの閃光。崩れ落ちる違法歓楽施設群。立ち上がる煙と爆音が、風に混じる悲鳴が、戦いの凄惨さを告げている。


 奇襲により優勢に見えたサメ殺し同好会のエルフたちだが、格上のアーク級のダークエルフに阻まれ、ひとり、またひとりと倒れて行く。

 そしてラブシャークランド中央ダークシンデレラ城の門にて、またひとつの戦いが終わった。


 サメ殺し同好会所属、元メスガキエルフ・スパンキング。

 過酷なサメ殴り生活の中でアイデンティティーを捨て去り、ハイティーンへと肉体年齢を成長させていた。

 しかしサメ部屋で鍛え上げた体術も、出力の増したエルブン・ボウも、全く通用しなかった。


 内臓をぶちまけて倒れ伏すスパンキングを見下ろす、三つ目の妙齢エルフ。

 明るい金髪に、若干のたるみを帯びた豊かな体。大きな乳房に尻。かつてノリヒロと拳を交えたダークエルフ・ポルチオエステ、通称ミルフ!


 ミルフは城門から燃え盛る市街地を見渡し、無感情に語る。

「どうしてこんなひどいことを?私たちは、ただサメと婚活しているだけなのよ。

長い長〜い独身生活の退屈しのぎにね。まあ…中には本気になっちゃった、お馬鹿なエルフもいるけれど…」


 じゃり。


 一人のオスエルフがミルフに応える。

「改めまして、サメ殺し同好会から参りましたノリヒロです。

上空のサメともども、貴様らをハネムーンに招待してやろう」


「…あら、それはご親切にどうも」

 その慇懃な物言いとは裏腹に、ミルフはノリヒロを見向きもしない。


「行き先は地獄だ、なんてベタなセリフは言わないでね?」


「行き先は地獄だ。

そして二度と生き返らんよう、貴様の死体を真空パックの後に冷凍保存してやる!!」

お読みいただきありがとうございます。

気になりましたらご評価orブックマークをよろしくお願いいたします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ