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弩級の性欲!!黒ギャルエルフの母エルフ

 ラブシャークランド・ホテルエリアに降り立った、黒ギャルエルフことエクストラバージン。

 宿泊料金とともに休憩料金が表記されたホテル。他にも違法な性サービス店や、アダルトダークエルブングッズ販売店などが居並ぶ。ダークコアラの呼び込みが、非合法の遊びをしきりに勧めている。

「きもちよくなる薬!」「チンチン!」「マジにヤバいコアラ!」


「お姉さん。ウチの店、良いコアラいますよ。チンチン!」

 突如尻を触ってくる破廉恥ダークコアラ!


「うっ…勝手に触んな!!」

 エクストラバージンの森林掌底!ネオン看板に激突しショートするコアラ!!

 腹の肉は落ちていないが、この半年ほどで森林拳の基礎動作はかなり身についた。


 エクストラバージンがいかにも怪しげなホテル街に来た理由、それは昔サメと一緒に家を出て行った…彼女の母エルフ・ネトラレーゼ。敵の名簿に記載された、アーク級エルフの一人だ。


 忘れもしないエルブンエレメンタリースクールでの授業参観日、クラスメートから向けられる好奇の目。

「なんでエクストラバージンちゃんのパパは毎回違うの?」

 それはこっちが聞きたかった!そのスペースオットセイは何なの、ママ!?


 やがて母がサメと出て行ってから、自分がどれだけ寂しい思いをしたか。

 会って言わなければならないことが山ほどある。もし戦うことになるのなら…その相手は、自分がしなければならない。


「くそっ…よりによって、なんでこんな所にいるんだよぉ…」

 嫌な思い出とダークコアラによるセクシャルハラスメントが相まり、黒ギャルエルフの気分は最悪。泣きながらホテル街を進む。

 そして懐かしい森林の気配を頼りに、 エクストラバージンはある一軒のホテルに入って行く。

 うす暗くネオンライトが照らす、まるでコミックスの宇宙船のような内装。自動処理の受付。すなわちラブホテル!


 エクストラバージンは402号室のドアにやって来た。おそらく、このドアの向こうに母がいる。


 コンコン。


 恐る恐るノックして、エクストラバージンは尋ねた。

「…ママ?」


「…あん……」


 ドアに耳を当て、中の様子を伺うエクストラバージン。

「…ああん!!そこ…いいわ!!すごくいい!!かなりいい」


 ドンドンドン!


 今度は強くドアを叩く。

「くそっ…ママ?やっぱり、ママなんだよね…?」


「えっ…嘘!?その…声は…エクストラバージンちゃん?

今は…ダメっ……ああ!!」


「ククク…なるほど。娘さんに声を聞かれてしまいますねえ?」

 男の声!?やはり…こういう場所にいるということは、そういうことだ!!


「ううん…意地悪しないで……続けてえ…」



「…ママ。…この…淫乱クソババア!!…実の娘が来たってのに、何やってんだよ!おいっ!!」


 バアン!!

 ドアを蹴破るエクストラバージン!!




「ああ〜!!!見ちゃ…ダメダメあああ〜ダメダメダメッッ!!」

 青い髪に褐色のたわわな肉体。裸で大型円形ベッドに横たわり、嬌声を上げる母エルフ、ネトラレーゼ!

 そして母を揉みほぐしている男…ノリヒロ。


 ノリヒロ!!?


 そう、必殺のリンパマッサージだ!!


「ふっ…ふしだらなお母さんを…ゆるしてえ…」


「ほんとだよ!?何やってんだあんた!!っていうかノリヒロ!?」


 ノリヒロのリンパマッサージはメスエルフ特攻!アーク級エルフでさえ行動不能に陥る快感攻撃!!

「見ての通りだ。何も問題ありませんよ〜。みなさんもやってますから」


「誰なんだよみなさんって!!」


「私はお前たちに先立ってラブシャークランドに潜入していたが、このアークエルフに接近を許してしまった。そこで止むを得ず黙らせることにしたというわけだ」


 もみもみもみもみもみもみ


「ノリヒロおまっ…揉むの一旦止めろ?」


「ンアアアア!!!みっ…見ないでぇ!いやむしろ見て…お母さんの本当の姿を!!」


「お願いちょっとホントにやめて!?親のそういうやつはマジ洒落にならんキツい…」


 さすさすさすさすさすさす


「ンアアッ!!ずっとイイ!!サメよりもずっとイイッ!!」

 ノリヒロの無慈悲な施術に喘ぐ母、ネトラレーゼ!


「……しかしこのエルフ、どうやらサメに魅入られたというわけでは無いようだ。

性欲を持て余し、手頃な相手としてサメを選んだ、か。どうですか?違いますか〜?」


「そう…なんですうっ!!誰でもっ…良かったのおっ…」


「うちの親の床事情を暴露するなよ……もう泣きたい…」



 強すぎるエルフはその強さがゆえに、つがいとなる相手に乏しい。あらゆる強者が潜在的に抱えるジレンマが、エルフの場合は特に顕著だ。だからと言って、それは他者を(もてあそ)んで良い理由にはならない。

 強者は強者として、節度を持って弱者を蹂躙するのが正しいエルフのあり方だ。

「下らんメスエルフだ。首をはねるまでも無い」


「ああん!!もっと…罵って!!……あれ?」


 ノリヒロはマッサージの手を止める。

「貴様の体内森林の自由はおおむね奪った。どうもお疲れ様でした」


「あら…やめちゃうの?ダメよ、やめないで。ノリヒロさん!もっとしてえ…

私が死んじゃうくらい」


「なにっ!?」

 ネトラレーゼがノリヒロの右腕を掴む。そして万力のごとく締め付けるネトラレーゼの握力!体内森林を機能不全にしてもなおこの力、やはりアーク級の名は伊達ではない!

 しかしそのネトラレーゼの腕を、エクストラバージンが制する。

「いい加減にしろよ…」


「…あのさ。あたし、ママが出て行ってから本気で悩んでたんだよ?

あんたのせいで学校でも浮くし、知らない人んちに預けられて…ほんと、いい加減にしろよ!ちゃんと、あたしを見ろ!!」


 力を込めるエクストラバージン。母エルフの骨がみしみしと軋む。ノリヒロの腕は自由になった。

「ああん…痛いわ。エクストラバージンちゃん…」


「行きなよ、ノリヒロ。こいつの相手はあたしだ」


「…うむ。エクストラバージンよ、あとは母子仲睦まじくやるがいい。

私は中心のサメ場に行かなければならん。おそらくミルフもそこにいるだろう」



 ノリヒロは料金を精算してホテルを去った。しかも母娘のために多めの延長料金を支払っている。童貞ながらも元社会人としての気遣いが生きている!

 …一方で、部屋に残された母娘は非常に剣呑だ。

 あからさまに不機嫌な母エルフ。鏡の前に立ち、化粧を直しはじめる。

「…んもう!いくら私でも、実の娘とヤるような趣味はないのに…」


「余裕だよね。相変わらずあたしのことは眼中にないってこと?」

 幼い頃、彼女が母に一切逆らえなかったのは単に親であるという理由だけではない。並みのエルフであれば、ひれ伏して許しを乞うほどの圧倒的なアーク級の森林力。有無を言わさぬ絶対的存在は、とても幼エルフが抗える存在ではなかったのだ。

 しかし今のエクストラバージンは違う。自立した、一人のメスエルフ。文句があれば言ってやる。邪魔立てするなら推し通る。親であろうとぶん殴る。それでこそ一人前のメスエルフだ!!


「でもいいこと思いついたわ。

あなたも一緒に…そう、ノリヒロさんに、いわゆる母子丼を食べてもらいましょうか。

ねえ、面白そうじゃない?手伝ってもらうわよ、エクストラバージンちゃん。無理やりにでも…」


 パリイン!

 ネトラレーゼの溢れる性欲によって、割れる鏡!!

 そして身構えるエクストラバージン!森林拳・カーネーションの構えだ!!

「ざけんな、クソババア。ぜってえ泣かしてやるからな」

お読みいただきありがとうございます。

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