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卑劣なアクメマッチ!閃くフォースソード!黄昏のエルフたち

 サメ殺し同好会所属・グロウリィホールは、四方を有刺鉄線で囲まれたバトルリングの上に降り立った。

 青コーナーのレスラーは、グロウリィホールが乗ってきた丸太ミサイルの下敷きだ。

 赤コーナーに立つ者は…この非合法レスリングにおけるチャンピオン。2メーター50センチの巨体に、獅子のように逆立つ赤い髪。スペースキリンを模したメイク。股間に黒く輝くロングディルドー!

 3万年を生きるアーク級メスエルフ、ギガダイクだ!!


「あんたと戦えるなんて光栄だね。あたしがガキの頃から知ってる大先輩だ」

 コンテンポラリー・エルブン・レスリングのベルトホルダーであるグロウリィホールにとって、世代は違えど知らぬはずもない相手!気合いは十分!観客は満員!


 ロングディルドーをブルンブルンと振り回すギガダイク。

「クックック。原始エルブンレスリングの妙技、とくと味わうがいい!!」


 原始(プリミティブ)・エルブン・レスリング!!

 博識な読者の皆様方はご存知だろう。全裸のオイルレスリング、ローション相撲、パンツレスリングなどの競技を。

 細かいルールは異なっていても基本的な部分は共通している。すなわち敗れた者が勝った者に性的マウンティングを取られるエキサイティングスポーツ!そのルーツこそがメスエルフ同士の戯れから始まった、原始エルブンレスリングなのだ!!

 また"雌雄を決する"という言葉の語源でもある。オスであってもメス墜ちさせられたり、勝った方があえてメスになるなどの倒錯的奥深さを有する!


「しかし…まずは握手だ。戦いには敬意が必要だ!」

 ギガダイクの言葉により、リング中央へ歩み寄る両者…しかし!


「オゥラアッ!!」


「ぐえっ!!」

 ギガダイクによる不意打ちのエルブンラリアート!!グロウリィホールの巨体が吹き飛ぶ!!

 そして…グサーッ!!

 グロウリィホールの背中に、思い切り突き刺さるトゲ!!


「うぎゃああああああ…イグッ!!!」

 その叫びは痛みによるものでは無い。グロウリィホールの全身を凄まじい快感が襲ったのだ!

 そう、彼女に刺さったのは有刺アクメ鉄線!!触れると強制アクメを迎えてしまう恐るべきアクメマッチ!!


「あっあっ…んああ!!?…どういう仕組みなんだ、これ!!?」


「ククク…若造!強制アクメマッチのゴングはすでに鳴らされているんだぜー!!」

 ブルンブルン!ワアアアア!残虐プレーに沸き立つ観客!


「ううんっ…まあいいや!ルールがいまいち分かんないけど、おもしれえ!…ぶっ潰してやるよ、先輩!!」


「ちょっと待て。お前、まだ背中にトゲが刺さってる。取ってやるよ」


「え、ほんと?」

 馬鹿正直に背を向けてしまうグロウリィホール!!アクメマッチはすでに始まっているぞ!!


「オゥラアッ!!」

 ギガダイクのドロップキックが炸裂!!

 グサー!!そして大アクメ!!


「うぎゃああああああっあっあっあああ…イグイグイグイグッッ!!!………ふうう…」


「お前の森林力は…ざっと8000歳と言ったところか?そんなもので俺に敵うと思ったか!!」

 ギガダイクのマイクパフォーマンス!!

 ブルンブルン!ワアアアアア!!沸き立つ観客!!



────


 エルブン城円卓の間では、ラブシャークランドのリアムタイム3D映像が表示されている。

 サメ殺し同好会会長・ドゥームビッチが言った。

「各自アーク級エルフとの戦いが始まりつつあるようです。

しかしおひいさま。森林拳の修行を積んだノリヒロでさえ、アーク級相手に体術のみで圧倒されたのです。森林力で見ても、こちらとは数倍から数十倍の隔たりがある。どこまで喰らいつけるか…」


 ふんどし幼女の古エルフが応える。

「何を言っておる。森林力や体術のみで勝敗が決する訳ではあるまい。例えばほれ、頭を使うとか」


「頭、ですか…?」


────



「飴〜。

飴は〜いらんかね〜」


 戦場に響く飴売りの声。

 藁傘を被った飴の行商人。手押しの屋台に並ぶ、棒に刺さった飴。その全てが性器を原寸大で模した卑猥な形をしている。色やサイズも大小様々で、大きいものは10インチはある!

 しかしこんな高度に発展したエルブンスペースで、性器型の飴売り?…あからさまに不自然だ。


「2本くれ!」「こっちにもちょうだい!!」「4つくれ!!」


「あいよ〜。ふたつで十分ですよ。3つ以上は死ぬ」


 そしてたかが飴に、異様な数のコアラやエルフが殺到している。こんな時代錯誤なジョークキャンディが、今時のエルブンSNSで流行っているとでも言うのか?

 群がる客の中には名簿に記載されていたグレーター級ダークエルフさえも見られる。ラブシャークランド各地の襲撃をそっちのけで飴に群がるダークエルフ・ダークコアラたちは、スペース飴売り以上に奇妙!!


 ふとその時、巨大丸太の流れ弾が行商人の屋台へ!危ない!これが一般的な性器飴行商人であれば、亜音速で飛んでくる丸太を食らって木っ端微塵に吹き飛んでしまう!!


 ドオン!!丸太着弾!!

 ああ!哀れな性器飴行商人は木っ端微塵に吹き飛んでしまったか…!?


 否!

 飴行商人が丸太を受け止めている!!片足を大きく掲げたハイキックの姿勢で!たった足一本で、巨大質量の丸太を止めたのだ!!

 そして丸太がメキメキと音を立てて裂けて行く。一体どのような力を加えたのか、丸太の外皮が剥がれて…中から出てきたのは、男性器を象った木製モニュメント…すなわち巨大ペニス!!

 飴売りのデモンストレーションに沸き立つコアラたち!我先にと飴を買い求める!!


 飴売りが藁傘を取ると…たなびく金髪!弾む巨乳!!そう、サメ殺し同好会所属、どスケベエルフ・ポンティだ!!

「やれやれ、飴売りも結構忙しいわね。ノリヒロに手伝わせるべきだった」


────


「ポンティ!?なぜ飴売りを……まさか!!」


「そう、そのまさかじゃ。あの飴には、ワシの尿が混ぜられている」


「尿っ!!?………尿??毒ではなく?」


「エルフにとっては猛毒かも知れんのう」


────


 ふんどし幼女の古エルフの、極大体内森林由来の尿。経口摂取すれば10年分の森林浴的リラックス効果が得られ…急性森林中毒に陥る!それは人間で例えるなら、メキシカンマフィアの地下大麻畑をまるごと食い尽くしたかのような酩酊!

 夢中で性器型の飴をしゃぶるエルフたち。泡を吹いて失禁して失神している!そして失神しつつもなおしゃぶる、止められない甘さ!!あんまああ〜〜〜い!!

 バタバタ倒れる酩酊ダークエルフの山!


 異変に気づいた警備のグレーター・ダークエルフたち!彼女たちの口にも、問答無用で男性器型の飴を次々突っ込むポンティ!あんまあああアアアアイ!!!

「ふん、雑魚はこれでもしゃぶってなさい…ん?」


「一本もらっていい?」


 長髪で片目を隠した長身のエルフ。

 サメ殺し同好会所属、ディープスロート。エルブン剣道255段の彼女だが、かつて使っていた刀は持っていない。必要なくなったのだ。


 ディープスロートは飴屋台から、直径3インチ、長さ10インチの大型飴を選び…それを丸呑みした?

「…んんモゴゴゴゴゴ!!」


「ちょっと!?あんたが食べてどうすんのよ!」


「……ゴポッ…ゴポッ……ぐっぽ、ぐっぽ」

 カエルのように喉をぼっこりとふくらませて、大型飴を喉奥で前後させるディープスロート。


「んんん!!!…グポッグポッグポッ…んんんんん!!!」

 痙攣を交えつつ、喉奥前後を続けるディープスロート!!やはり狂ったサメ部屋帰り、理解不能の行動だ!!


「……ちょっと、あんた何してんの?さすがに引くわ」

 ポンティでさえ引くほどの喉芸……そして…


「ゴゥエッ!!!」

 一気に吐き出すディープスロート!さながらエルブン・ポンプ芸!


「おいコラァ!!食い物で遊ぶんじゃ……え?」


 ディプスロートが吐き出したものは…飴ではない。

 青く輝く、一振りの刀。

 ディープスロートの喉奥森林で圧縮・鍛造した超高密度フォースソードだ!


 キィン!!


 ディープスロートの剣閃が…距離を無視してラブシャークランドの建造物を切り裂く!!

 サメ型メリーゴーラウンド切断!!

 ジェットサメコースター切断!!

 リトルシャークワールド切断!!

 煉瓦造りのホットスナック店切断!!

 共有トイレ切断!!

 そして中に潜んでいたダークエルフ220名、ダークコアラ500匹、グレーター級エルフ37名両断!!

 バラバラに崩れ落ちる建造物と肉片!!


「わお。やるじゃん…ん?」


 崩れ落ちる共有トイレ瓦礫の中……洋式トイレに腰掛けたまま、無傷のエルフが一人。

 高く巻き上げた金髪に、露出の多いロングドレスをまとった妖艶な出で立ち。そして当然トイレであるのだから、下半身は丸出しだ!

「ふふふ…私の名前はパブリックトイレット。これほどのしゃぶり芸を見せ付けられては、黙っていられないわね」


 パブリックトイレット!!サメ婚団体の名簿に記載されていたアーク級エルフのひとりだ。

 底知れぬ森林力を感じ取るポンティは身構えて言った。

「お上品な響きね、パブリックトイレットさん。さぞかしお強いのでしょう」


「モゴゴゴゴゴ。モゴゴ…んんんん!!!」

 さらにもう一本の極太飴を喉奥鍛造しているディープスロート。


「何言ってるか分かんないけど、とりあえず共闘するわよ、変態芸人!

あいつの穴という穴に、飴ちゃん突っ込んでやる」

 男性器型の飴を両手に構えるポンティ!


「ウブォエッッ!!」

 えづいて返事するディープスロート!!



────


「セックス・アンド・デストロイ。性エネルギーは、森林を育む二輪のひとつじゃ。

各々、しっかりと弱点を長所へと転じて来たようじゃな」


 3Dラブシャークランドの映像内で、敵アーク級エルフとの本格的な戦いが始まった。

 グレーター級とは比較にならないほど強大な相手。軽くあしらわれるように、次々倒されるサメ殺し同好会のエルフたち。しかし彼女たちは倒れるたびに立ち上がり、再び立ち向かって行く。


「なんてこと…どいつもこいつも…バケモノじゃない。敵も味方も」


「ドゥームビッチよ、逆に考えろ。

ミルフとやらにノリヒロの森林拳が通じなかったわけではない。己の100倍以上も長く生きた相手に、五分の戦いにまで持ち込んだのじゃ。

しかもあやつは次会う時は必ずミルフを殺すと息巻いておった。殺すための研鑽を重ねつつのう」


「長い時を眠ったように過ごして強くなれるか?

ワシらエルフが目指す頂きとは、多元宇宙を丸呑みにするサメを殴り殺す域なのじゃ。

惑星が爆発するかのような、銀河が膨らむかのような、この宇宙を破裂させるかのような成長を遂げなければ、いつまで経っても届かんじゃろう」


「爆発…」


「そうじゃ!爆ぜろ、若人ども!さもなくば死じゃ!!」

お読みいただきありがとうございます。

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