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その言葉と共に二人は一歩踏みしめた。
細剣、ナイフを振り下ろし、その二つが音をたてて激しくぶつかりあう。
グレンデルは左足で蹴りを放ち、ノアは身体を反らしてそれを避けた。
「甘いよ!」
グレンデルは次に左足を軸にした回し蹴りを放ち、ノアはしゃがんで避ける。
「くっ……!まだです!」
下からナイフを、振り上げ、グレンデルの細剣に防がれるもノアは重い蹴りを放った。
それすらも避けられてしまい、グレンデルは細剣の突きをくりだすが、ノアはナイフで受け流す。
火花が散り、グレンデルは細剣をひゅんと振るった。
剣閃が残るほどの激しい突きの連撃を、ノアは後ろに下がって避けて行く。
「く、ううっ……!」
髪を、肌を細剣が霞め、切り傷を作る。
後ろに下がって避けて行くと、やがてそれを遮るものにぶつかる。
どん、と壁が背中にぶつかり、ノアはこれ以上避けられないと悟る。
「しまった……!」
「よそ見している余裕あるの?」
グレンデルは袖から何本もの針をすらりと取り出すそれをノアの衣服めがけて投げた。
服と壁に繋ぎ止められ、ノアは動けない。
「くっ……!」
ノアは無理やりにでも動こうとし、その事ばかりに気をとられていて目の前に迫る針に気がつかなかった──。
針はノアの顔に突き刺さる、かに見えたがノアは針を歯で受け止め防ぐ。




