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行き着く先は
「はあっ、はあっ……」
城内の長い長い廊下を、足を止めることなくノアは駆ける。
途中、ずんと大きな地響きが聞こえ、ハク達に何かあったのではと立ち止まってしまいそうになる。
「はあっ……!はあっ……!」
それでも立ち止まることなく、代わりにさらに走る速度を上げた。
城内をまっすぐ突き進み、廊下には大きな扉が現れる。
おそらくここが城の最奥で、ノアはようやく足を止めた。
「この奥に、グレンデルが……」
ノアは静かに呟く。
大きな扉に手をかけ、ごくりと固唾を飲み込んだ。
扉はゆっくりと、重い音をたてて開かれた──。
そこは玉座の間で、グレンデルただ一人が自らを王であるかのように静かに玉座に腰かけていた。
グレンデルは玉座の上で本を開く、失われたと思っていたアオンとニアクの、古の物語の書かれた書物──。
「ハコブネの一族は……ハコブネをもって、代々グレンデルを封印し続けてきた……。
通常の法具は人を選び、法具使える人間なら他の法具も使うことができる」
グレンデルはノアに構うことなく、本を静かに開き、語り始める。
「だがハコブネは特殊で、生涯一人のものにしか扱えない……。
そこで、一族内から誰かがハコブネの巫子として選ばれる。
その条件が、おそらくアオンのように心優しく、正しき者……」




