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「──やっといったか」
ノアの姿は瓦礫で遮られ、見えはしないが、きっと無事に行けたのだろうと安堵感がハクの胸を満たした。
「さぁどうする?最強のドラゴンなんざ、ガチで行くしかねぇだろ」
隣でコクが不敵に笑う。
自分が何を考えているのかお見通しなのだろう。
「そうだな。やるぞ……、人竜化を……!」
その言葉と共に足もとに法力を伴った一陣の風がひゅうっと吹いた
光が足もとから全身へと、昇るように身体を包む。
リュウの民はベスティア同様、法力を使用し変身が行えるが、祖先は竜とされても今は人の身。
ベスティアと違い、人の身で竜の力を行使するので身体に負担は大きい。
「おおおっ!!」
身体を法力が包み、纏う風もいっそう荒々しく吹き荒れる。
法力が全身を包むと二人の姿は人間に近かった二人にあるはずの無い物が幾つもあった。
コウモリによく似た大きな翼。
側頭部から伸びる竜の角、
太い蜥蜴の様な、だがそんな物よりもずっと強靭な尾。
頬には鱗が浮き出て、開いた眼は白いはずの部分が黒く染まっていた。
ハクは白い角に、白い翼と尾、コクは黒い角に黒い翼と尾の姿をしている。
リュウの民の能力による、──人竜化。
「シロガネ撃ち続けるよりもキツイんだよな。
やっぱ法力アホほど持ってかれる」
コクはするりと尻尾や翼を動かし、身体の調子を確認する。
ハクはイーラを見据えて、自身を鼓舞するように声を張った。
「……さぁ、ドラゴンvs人竜。どちらが強いか試そうではないか!」
第十八章「VS」終了




