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「でかすぎて相手になってねぇんじゃねぇか!」
「これなら手は一つなんだぜー!」
コクがシロガネを撃ち放ちつつ流れる動きで鱗を斬りつけていると、策があるのかレイルはイーラの目の前に出た。
「紫ちゃん!走る用意して!」
「えっ、はっ……はい!」
ノアは言われるままに走る体勢をとる。
レイルはノアの準備が整った事を確認すると、法具を使って大きく飛び、イーラの文字通り目の前に迫る。
「大きい相手にはー、どーん!!」
軽快な口調でレイルはイーラの眼球めがけて法弾を撃ち放った。
当然イーラは咆哮をあげて暴れだす。
「紫ちゃん !ごーごー!」
「手荒すぎませんかね!」
言われるままに、と言うよりもイーラは暴れ、その尻尾や頭が壁や天井に当たるので瓦礫が降り注ぎ、言われるよりも早くノアは駆け出した。
イーラの腹部を抜けるように全力で走るも、暴れる尻尾や瓦礫が襲いかかる。
「きゃっ……!」
「手荒すぎっぞレイル!!」
「全くだ!」瓦礫はコクがシロガネで撃ち砕き、襲いかかる尻尾はハクが受け止める。
何とか走り抜け、振り返ると崩れた城からは空が覗いた。
「いけ!ノア!」
「っありがとう、ございます……!」
天井はがらがらと音をたてて崩れ、その向こうは瓦礫で閉ざされてしまった。
誰かがそう背中を押す。
ノアは意を決し、振り返ることなく城の奥を目指して駆け抜けた──。




