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「だからこそだ」
ノアに言い聞かせる様に静かに呟き、ハクは前に出る。すらりと刀、クロガネを引き抜き、鞘を捨てる。
捨てた鞘は法力となって昇華した。
「法獣の相手してりゃ、それこそグレンデルの相手も出来なくなるって言いてぇんだろ。姉さん」
コクは二本めのシロガネを出現させて、ハクの言葉に続いて隣に並ぶ。
「言うならば、ここはオイラ達に任せて先に行けってことだぜ!」
レイルは杖を両手に握って、ぴょんとハクの隣に並んだ。
振り返って、にこりと笑う。
「目には目を、歯には歯を。
ドラゴンにはリュウの民を。
心配するな。終わればわたし達も駆けつけよう」
「死亡フラグなんてあるわけないんだぜ!」
レイルは大きなVサインを見せるものの、言っている事はいまいち理解出来なかった。
「ノア、お前は駆け抜けろ!背中はわたし達が守る!」
ハクが駆け、イーラに斬りかかる。
それに続いてコクが、レイルがイーラに向けて足を動かした。
「皆さん……。はいっ!」
ノアは意を決した。
走ることのみに専念することになるため、ナイフをマフラーに戻して巻き直す。
イーラは火球をうち放ちハクが斬り捨て防ぐ、コクが二刀のシロガネの剣戟、レイルの法弾を撃つも怯む様子を見せない。




