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一目見ただけで恐怖から冷や汗が伝う。
この法獣は他のものと桁違い、そう思わせるには充分すぎた。
「最後の法獣の一柱にして最強の法獣。
イーラ。キミにボクからの最後の命令を下そう……、ハコブネの巫女を、ノアを殺せ!」
グレンデルがノアを忌々しげに睨み付け、叫ぶと、イーラと呼ばれたドラゴンは再び声を上げた。
「ノア!キミがイーラに勝つことが出来るのなら、ボクは城の最奥で待っていようじゃないか!」
グレンデルはそう言い残して踵を返した。
ノアが後を追おうとすると目の前にイーラが立ちふさがる。
「やるしか、ないようですね……!」
ノアはマフラーを引き抜いて、ハコブネへと姿を変えた。
ハクとコク、レイルも法具を取り出す。
「ゴアァァァァァッ!!」
イーラは威嚇するように吠える口のはしから炎が漏れ、その凶悪な口からは炎の玉が吐き出された。
「うえぇえぇルーメン・サンクタム!?」
突然の事にレイルは慌て出すも全員の前に出て防御壁を出現させる。
火球は壁に弾かれて天井に辺り、そこからがらがらと瓦礫が落ちてきた。
防御壁はそれを弾き、全員は無傷で壁から出る。
「行きます!」
「ノア、お前は先に行ってグレンデルを追え!」
ノアがイーラに向けて駆けようとした矢先、ハクからそう告げられて、ノアは足を止めた。
「どうしてですか……!法獣はそう簡単に倒せる相手ではありません、手は多い方が……!」




