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旅はここで終わりでも、この関係が終わらないことに、ノアは自然と涙していた。
「この旅が終わったら、皆でクィーントゥスに行くんだぜ。グレンデル……、レンレンも一緒に、皆で旅行するんだぜ!」
レイルの思い描く未来に、ノアの兄、カインもいることが嬉しくて、ノアは顔をほころばせた。
「これで、もう何も怖くない、なんだぜ」
レイルはにっこりと微笑む、ノアは涙を拭って扉に手をかけた。
「さぁ、行きましょう!」
ノア達は重い扉をあける。ギィと古い扉は音をたてて開かれた。
城の中に冷たい空気が入り込む。
城内は赤い絨毯に甲冑がならび、その甲冑一つ一つがろうそくを持っていた。
先の見えない暗い城内に、人影が現れる。
「やぁ、久しぶり。良く生きてたね、ノア」
「グレンデル……」
その正体はグレンデルだった。
ローブを羽織っておらず、緋色の髪を無造作におろし、今は東洋の衣装らしきスリットの入った黒い服を見にまとっている。
その胸元にはノアの追い続ける悪魔の法具、グレンデルが下げられていた。
「はーじめましてなんだぜー!といっても顔合わせなら一回やってるけど……。
レイル・クラーニルなんだぜ!よろしくレンレン!」
レイルはグレンデルの前に出るとぺらぺらと語りだし、手を差し出す。
その場にいる全員は呆気にとられ、グレンデルはぽかんと差し出された手に目を丸くして驚いていた。




