表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
方舟物語  作者: 狛ノ上緒都
方舟物語・第十八章
PR
147/167

VS


一面が白い雪で覆われた銀世界。

遥か上空には分厚い暗雲が立ち込めており、突き刺すような冷たさを持った一陣の風が、ノア達を包み込む。


ローブを纏っていないと言うのに不思議と寒さは感じられなかった。

この旅の最終地点、フィーニス。


ノアは古城の扉へ手をかけるが、その手はいつまでたっても扉を開こうとはせず、どこか躊躇している様に見えた。


「あの、皆さん……」


ノアは扉から手を放して、ハク達の顔を見やる。

その瞳に映る自分の顔は、悲しそうで、迷いが見てとれた。


「もし、もしもですよ。この旅が終わったら、私達は、離れ離れになってしまうのでしょうか」


テルティウスから、そのことがずっと気がかりだった。

ノアはずっと一族の使命の為だけに動き、残った一族も、肉親も、今やグレンデルただ一人。


今の自分にはこの旅だけが自分の全てだった。

物語に終わりは必ずくる、それが悲劇であったとしても。

物語の終わりは、もうすぐそこまで迫っていたのだ。


「紫ちゃん、物語は終わらないぜ。この旅が終わったって、オイラ達は友達だぜ」


レイルはノアの手を取る。

不安に満ちた自分の手は、少しだけ震えていた。


「当たり前だろ、ノア。俺達まだ友達らしいこともしてねぇだろ」


「ああ、こんな旅で終わりなど、間違ってる」


まだ終わらないよ、そう言うかの様に皆はノアの手を取る。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ