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「はあぁぁぁぁぁっ!!」
幾千もの羽根の刃を斬り落とし、避け、ノアはまっすぐスペルビアへと駈ける。
肩や足に刃が突き刺さり、頬に刃が掠めた。
『なにっ!』
ぼろぼろになりつつもスペルビアへと到達し、渾身の力を込めてスペルビアの身体にナイフを走らせる。
法獣の身体に大きな傷をつけ、また血はぼたぼたと滴った。
スペルビアは羽根を撃ち出す事をやめて、身体をよろりとふらつかせた。
『我が、ここで倒れる訳には行かぬのだ!』
スペルビアはそう叫び、雪の上に倒れてしまわぬよう足に力を入れる。
だがそこにハクとコク、レイルが追撃を入れる。
『ぐうっ!!虫共が!』
スペルビアは再び翼の大剣をつくると、その場で大回転を放つ。
「そうなんども、やらせるかよ!」
ハクとコクが大回転を受け止め、その大剣を止める。
ノアはできた隙を利用してハコブネをスペルビアの身体に突き立てる。
『ぐああっ!!』
レイルも手を休めることなく法弾を撃ち続け、スペルビアは身体をよろめかせた後、その大きな身体を雪の上に沈めた。
『まだだ、我が、我がここで潰える訳には……』
スペルビアはぜーぜーと荒い呼吸を何度も繰り返し、うわごとのようにそう呟く。




