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方舟物語  作者: 狛ノ上緒都
方舟物語・第十六章
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135/167

12


「あ、その前にちぃと要件済ましてくるッスね。

にーちゃんねーちゃんは家の中で待っていてほしいッス。

リュウの民には外で立ち話はキビシーッスからね」


「お、助かるな」


ガリルは足元のハクとコクの仕留めた死体も持ち上げ、人混みの中へかけていってしまった。

ノア達はガリルに言われた通り、ガリルの家の中で家主を待つ。


「ただいまッスー!いやー、大量大量ッス」


ガリルはにこにこと清んだ笑顔を浮かべて家に戻ってくる。

手には大きなカゴがあり、中には肉が大量に入っていた。


「それ、先ほどの魔物ですか……?」


「そッスよー、キビシー環境ッスからね。魔物もユーコーに使うのがオレっち達ッスよ」


ガリルは暖炉の前に腰掛け、鉄串に肉を通していく。


「さ!晩飯にするッスよ!元気な子は手伝って欲しいッス!」


そう言ってガリルはぱんと手を打った。ガリルの言う晩飯の手伝いをしていくと、肉を焼いていき、皆は早々に食事を済ます。


──


食事が終わり、片付けの最中。

ノアは一瞬これでいいのかと迷いに囚われたが、思っていることを口にする。


「ガリルさん、傷の手当てからお食事まで、ありがとうございました。

私達はこれからフィーニスへ向かいます」



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