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「また魔物が現れたんだ!何とかしてくれ!」
「おっマジッスか!」
ベスティアはやはり戦う事が苦手なのか、男性はひどく怯えているというのにガリルの反応は軽く、まってましたとでも言いたげな声色だった。
ガリルが外へ出て、ノアとレイルも何事かと外へ出た。
外へ出るとすうっと冷たい空気が頬を撫でる。
周囲にはゲルと呼ばれる組立式テントに良く似た家屋がぽつぽつとたっており、男性の言う通り、大きな猪の魔物が三頭、集落の中央で暴れていた。
辺りには騒ぎを聞き付けた人々で溢れている。
「魔物、どうしてこんな所に……!」
ノアが痛む身体を堪えてマフラーに手をかける。
それを制止させるようにノアの前にすっとレイルが手を出す。
「こんなところ、だからッスよ」
「この世界にいる生物、植物は体内に法力が流れてる。
たまに制御できないほどの多くの法力を抱えたものもいる。
多くのものはそれに適応しようと強力な魔物になるぜ。
でも極地だからこそ法力の多い動物が産まれやすくて、魔物化も多くなるんだぜ」
つまり極地であればあるほど住む生物は魔物かしやすくなる。
それを聞いて、ガリルは己を鼓舞するように拳を手のひらに打ち付けた。
「その通り、だからオレっちがいるんスよ。
ベスティアは戦うのは不得手ッスからね。
でも、一匹くらい例外はいるもんッスよォ!!」
ガリルは魔物のうちの一頭めがけて駆け、力一杯猪の魔物の顔を殴り抜けた。




