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「フィーニスッスか。最近人の出入り多いッスねー。
ほんとに何にもねぇ場所ッスのに。
この前も近く通ったら赤毛のにーちゃん?ねーちゃん?の姿もみたッスね」
フィーニスでみた赤毛の人物。
それは恐らくグレンデルの事だった。
近くまで来ているという事を実感し、ノアの心臓がどくんと早鐘を打つ。
「あと少し……」
ノアが呟く。ガリルは不思議そうにノアを見つめた。
「あ、でも馬車壊れてしまったんですよね。レイルさん、どうやって行きましょうか……」
「その事については問題無いぜ!ガッちゃんからソリとロープ借りたから、オイラが犬ソリ見たいな感じで引っ張るぜ!」
レイルはにこにこと答えた。
レイルの負担が心配だが、移動手段があるならばと、ノアはほっと息を漏らした。
「あとは、シロちゃんとクロスケが起きたら完璧なんだぜ」
レイルの耳はさみしそうに下を向いた。
まだ目を覚まさない二人の事が気がかりなのだろう。
レイルは二人のもとへ歩むと、愛しそうに頬を撫でた。
そんな中、静まりかえっていた民家に一人のベスティアが慌てて入ってくる。
「が、ガリルー!」
それは熊のベスティアだった。
大柄の男性で、不安そうになにかに怯えている。




