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「大丈夫ですよ。レイルさんがベスティアの方を呼んできてくださったのでしょう、ありがとうございます。それからそちらのベスティアの方も、ええと」
「ガリル、ッス。ガリル・ローウェンッスよ」
ノアが青年の名前を聞くと、どこか聞き覚えのある名を名乗る。
それはフィオの言っていた、フィオの友人の名前だった。
「もしかして、フィオさんの?」
「うッス!にーちゃんねーちゃんがお嬢の知り合いとは驚いたッス!」
やはりフィオの言っていた人物だった。
ノアはガリルにフィオの件を伝える。
「そッスか。お嬢、やっぱ寂しいんスね。
ありがとうッス。またクィーントゥスにも行ってみるッス!」
ガリルはにかっと笑ったあと、少し間をあけて不思議そうにノアとレイルを見つめた。
「そう言えばねーちゃん達はどうしてこんな所に?」
「こんな所に、とは。ここはどこなのでしょうか」
ガリルはノアの言葉にそれもそッスねと短く言うと、玄関の方へ歩いていき、ドアを開けたそこには、雪景色が広がっていた。
「ここはオクタヴィウスッスよ、こんな寒いとこに物見遊山なわけないッスよね」
ガリルは冷たい空気の入るドアをばたんと閉めた。
「ええ、少し。フィーニスというところへ用事がありまして……」




