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方舟物語  作者: 狛ノ上緒都
方舟物語・第十五章
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11


「頑張ったね、助かったんだぜ」


レイルはにこりと柔らかく微笑んだ。


「レイルお兄ちゃん……っ!う、ううっ……ありがとうございますの~!

あぁ~!怖かった、怖かったですの~!!」


レイルの手からブローチをとると、フィオは泣き出してしまった。

その光景にノアはようやく安堵の息を漏らし、ハコブネをマフラーにして身につけた。


「フィオさん、泣いているところ失礼します。もう一度、王に会わせていただけないでしょうか」


「ぐすっ、ふぇ??」


ノアはフィオのもとへ歩みより、目の前へ跪く。

フィオは潤んだ瞳で不思議そうにノアを見つめた。


「この国にまでグレンデルの手が及んだ以上。一刻も早く彼を止めるためにも、すぐにでもここを発たねばなりません」


「わかり、ましたの……!ではすぐに、城へ向かいますの!」


フィオは涙を拭って立ち上がる。

一行は、王へ事を報告するために再び城へ向かう。城へ戻り、フィオは門番への説明もそこそこに中へ入る。


長い廊下を駆け抜け、王のいる場へと向かった。

たどり着いた先でまず目にしたのは、フィルガントス王の驚いた顔だった──。


──


「ふむ……グレンデルの法獣が……」


ノア達に起こった事を伝えると、フィルガントス王は神妙そうにため息をついた。



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