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「頑張ったね、助かったんだぜ」
レイルはにこりと柔らかく微笑んだ。
「レイルお兄ちゃん……っ!う、ううっ……ありがとうございますの~!
あぁ~!怖かった、怖かったですの~!!」
レイルの手からブローチをとると、フィオは泣き出してしまった。
その光景にノアはようやく安堵の息を漏らし、ハコブネをマフラーにして身につけた。
「フィオさん、泣いているところ失礼します。もう一度、王に会わせていただけないでしょうか」
「ぐすっ、ふぇ??」
ノアはフィオのもとへ歩みより、目の前へ跪く。
フィオは潤んだ瞳で不思議そうにノアを見つめた。
「この国にまでグレンデルの手が及んだ以上。一刻も早く彼を止めるためにも、すぐにでもここを発たねばなりません」
「わかり、ましたの……!ではすぐに、城へ向かいますの!」
フィオは涙を拭って立ち上がる。
一行は、王へ事を報告するために再び城へ向かう。城へ戻り、フィオは門番への説明もそこそこに中へ入る。
長い廊下を駆け抜け、王のいる場へと向かった。
たどり着いた先でまず目にしたのは、フィルガントス王の驚いた顔だった──。
──
「ふむ……グレンデルの法獣が……」
ノア達に起こった事を伝えると、フィルガントス王は神妙そうにため息をついた。




