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「いやですの!はなしなさいの!」
フィオがじたばたとアケーディアの手の中で暴れる。
するとアケーディアの腕は少しずつ凍りつきはじめ、フィオの身体を氷で飲み込まんとしていた。
「フィオさ──」
ノアが手遅れになる前に動こうとすると、それよりも早く動く者がいた。
「フーちゃんを!放すんだぜッ!!」
レイルだけは法具を出したままで、レイルはノア達の間を駆け抜ける。
走り様にフィオのブローチを拾い上げた。
「力を貸せ!フォルティトゥードー!!」
レイルは今までに聞いたことのない声音でフィオの法具、フォルティトゥードーを振り抜いた。
フォルティトゥードーはハルバードとなり、レイルはアルカナロッドを持ったまま、アケーディアの腕を斬り落とした。
アケーディアの腕は泥となり、フィオは解放されて地に落ちる。
レイルはアルカナロッドで、アケーディアの頭部を撃ち抜いた──。
巨大な熊の身体をはようやく泥となり、戦いの終わりを告げる。
「んもー!フーちゃん油断しちゃダメなんだぜ!身体、だいじぶなんだぜ?」
レイルは二つの法具を元の姿に戻し、いつも通りの笑顔で可愛らしくフィオに微笑んだ。
「フーちゃん、紫ちゃんに良く似てるんだぜ。勇気を振り絞って、頑張ったんだぜ」
レイルはフィオの前にしゃがみ、ブローチを差し出した。




